京都の古刹・蓮久寺の三木大雲住職のもとには、不思議な出来事に遭遇した人からの相談事が絶えません。死者からの電話、人形の怨念、”開かずの間”から聞こえる謎の音……。住職が相談を受けた奇妙な話、実際に体験した恐ろしい事件の数々を、仏教用語を交えて語る説法は新しいスタイルの怪談として評判となり、『怪談和尚の京都怪奇譚』シリーズとして書籍化されました。

 そして今回、妖怪漫画家として知られる森野達弥氏の手によって、“最恐”コミカライズされることになりました。その内容をご紹介すると──。

(第1話をよむにはこちらから)

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#1 「オレオレ詐欺」の犯人が遭遇した恐ろしい出来事

 京都・蓮久寺。三木住職のもとに相談に来たのは、一組の母子でした。息子はかつて「オレオレ詐欺」を働いたことがあり、年輩の主婦から300万円をだまし取ったことがあると語り始めました──。

 

 帰宅した男は、「刃物を持った女性が民家に押し入って住民を刺殺、300万円を奪って逃げ、自殺した」というニュースを知ります。事件が起きた町は、男が「オレオレ詐欺」の電話をかけた場所でした。その夜、男の身に恐ろしい出来事が起きます……。