#2 死期が近づいた人から漂う独特の“におい”
三木住職には、一般の人にはない不思議な能力があります。人の死期がわかるのです。
住職が久しぶりに両親と食事をした時でした。例の “におい”が漂ってきたのです。調べてみると、においの主は住職の父親でした……。
#3 「レンタル彼女」の女子大生がもらった奇妙な贈り物
お金を払って一定の時間、彼女になってもらう「レンタル彼女」。そのバイトをしていた女子大生からの相談事です。最初のお客さんは、30代半ばの小太りな男性でした。
クマのグッズ集めが趣味だと伝えると、会うたびにクマのキャラクターがついた帽子やスリッパをくれるようになりました。しかし、プレゼントをもらうたびに、体の具合が悪くなってきます。
心配して様子を見に来た友人は、男性からのプレゼントを指して「何か嫌な感じがする!」と言いました。彼女は独特の霊感の持ち主だったのです……。
続きは、文春オンライン連載『怪談和尚』でお楽しみください。
コミック化にあたり、原作者と漫画家からメッセージをいただきました。
三木大雲
「人間は、理論的に解決出来ない出来事に恐怖を覚えるものだと思います。怪談話は、これに類するものですから、恐怖を感じるのでしょう。ですが、私は恐怖を感じるだけではなく、人間以外の何かに対する畏怖の念を感じるのです。お読みくださった皆様に、森野さんが描かれた漫画を通してそれらをお伝え出来たら嬉しく思っております」
森野達弥
「これまでたくさんの妖怪漫画、ホラー漫画に携わって来ましたが、三木大雲住職のお話には単に怖がらせるだけの作品と違って救いがあり、優しさが底流に感じられます。是非、“優しい怪談”をお楽しみ下さい」