2020年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。エンタメ(女性)部門の第2位は、こちら!(初公開日 2020年10月17日)。
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後藤真希のYouTubeチャンネル「ゴマキのギルド」でデビュー20周年を記念したイベント「後藤真希20th Anniversary SPECIAL ONLINE EVENT」の開催が発表された。
えっ、もう20周年なのか。恐ろしや後藤真希! 9月30日に放送されたテレビ東京の音楽番組特番『テレ東音楽祭2020秋』でも、35歳とは思えない美貌、そしてセンター感に「驚いた」を越し、おののいてしまった。AKBのメンバーを立ててはいるが、溢れちゃう...BE IN LOVEならぬ、溢れちゃっているPRIDE。切れ味の鋭いナイフの如く尖がり光っている。
いまだにバリバリと音がするほど健在な彼女のセンター魂に感動し、少し時を戻して後藤真希のモー娘。時代からのシングルを聴いている。
『ASAYAN』時代から滲み出ていた“大物感”
彼女のキャリアの始まりは、言わずもがな、夢のオーディションバラエティー『ASAYAN』。1999年8月、『モーニング娘。』第2回追加オーディションメンバーとしてたった一人合格したのだ。
1998年から始まったモー娘。オーディションや密着映像は、楽しみにしながらも、少々ヒリヒリとした罪深さを持って観ていた。メンバーの怒られる姿、もがき苦しむ様子が容赦なく公開されたからだ。「もうやめてもいいんだよ?」などと超冷やかに吐き捨てるボイトレ&ダンスの先生。肩を震わせ落ち込むメンバーはとにかく気の毒だった。
が、ゴマキは少し違った。「なんで怒られているかサッパリわからない」という感じで、じっと周りを観察している姿が多く、明らかに大物感があった。
センターの座をかけて常にライバル意識を露わにする安倍なつみに対しても、何の感情も見せない。『ASAYAN』から覗き見る彼女の姿は、正直ふてぶてしくさえ映ったものだ。
オーラは認めるが、少し鼻についていた彼女。しかしそれでも素直に「すごくカワイイなあ」と思えたのは、プッチモニの『ちょこっとLOVE』と映画『ピンチランナー』の長谷川さなえ役である。