2020年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。地域部門の第5位は、こちら!(初公開日 2020年11月18日)。
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「アダルトショップ」と聞くと、どんな店を想像するだろうか?
アダルトDVDがズラッと並んだセルビデオショップだろうか、バイブやローター、オナホールが並ぶアダルトグッズショップだろうか。
筆者の職業はアダルトグッズ、アダルトDVDの営業。つまり、アダルトショップに営業し商品を売っている。アダルトショップには大きく分けて2種類ある。
アダルトショップは大別して2種類
一つめは、DVD中心に取り扱う「セルビデオショップ」、通称「セル店」。秋葉原、新宿など都心に店舗を構える「ラムタラ」、北関東のロードサイドに出店する「利根書店」、「神田書店」、西日本中心に展開する「買取りまっくす」などが挙げられる。
もう一つは、アダルトグッズをメインに扱う「アダルトグッズショップ」。秋葉原、池袋などに出店する「大人のデパートエムズ」などが代表だろう。セル店はアダルトグッズも扱っているが、アダルトグッズショップの中には、DVDの取り扱いがない店もある。
そのほかアダルトグッズは、リサイクルショップやディスカウントストア、一部ドラッグストアでも取り扱われている。もしかしたら、「大人のおもちゃ屋」と聞くと、大型リサイクルショップのアダルトコーナーを浮かべる方もいるのかもしれない。
「中国地方、アダルトショップ多くない?」
筆者はアダルトグッズ・DVDメーカーの営業として、セルビデオショップ、アダルトグッズショップに営業している。東京都内や都内近郊の店舗は訪問営業し、北海道、東北、九州など、遠方の地方店舗は電話やメールで新作を案内する。コロナ禍で訪問営業を控え、終日電話営業をしていて、ふと気が付いたことがある。
「九州ってアダルトショップ少なくない……? 逆に中国地方、アダルトショップ多くない?」
弊社商品を取り扱っている店舗リストを上から順に電話していくのだが、関東や関西と比較して九州の店舗は少ない。人口が少ないというのもあるだろうが、それでも、九州の店舗リストは少ない。逆に中国地方のショップは多いような気がする。アダルトショップのニーズがある地域、ない地域があるのではないか。そんな疑問から、都道府県の人口あたりのアダルトショップの数を調べてみた。