おぼろげに浮かんできた「無責任」という言葉
ひとつ参考になったのは小泉進次郎環境相の証言である。
4月23日放送の「NEWS23」(TBS系)で、
「くっきりした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです。46という数字が」
この動画を見ておぼろげながら浮かんできたのは「無責任」という言葉だ。
なお、小泉発言は批判されているが、なにかと秘密主義で説明しない菅政権にあっていつもくっきりしたヤバさを可視化してくれる小泉進次郎先生は貴重な存在だと思う。決しておぼろげではない。民主主義最後の砦だと思っている。ありがとう。
「政治判断」は確かに大切だ。それが政治家の仕事である。しかしそれには条件があって、どういうデータをもとにどんな議論があってどう決断したかという説明が前提だ。
しかし、よりによってこの非常時に大事なことを急に決め、過程を明らかにしない人がトップに就いているのである。日本スゴイ。
やっぱり今は戦時中?
次の記事もスゴイ。
『コロナ対策「連絡会議」が菅政権で1度も開かれず…政策決定の過程さらに不透明』(東京新聞4月18日)
ギョッとする。
考えてみれば就任当初のあの件と一致するではないか。
『「専門家軽視、コロナ対策と同じ」 学術会議、任命拒否された松宮教授』(朝日新聞デジタル4月22日)
「政府がコロナ対策で後手に回っていることと、日本学術会議の任命拒否問題は、実は同じ問題だ」と松宮孝明・立命館大大学院教授は指摘。
「菅政権は専門家の意見を正面から聞かない。きちんと聞いて考えて、有効な政策を打てていたら、状況は違ったはずだ」
「言葉を尽くして説明しないのは、政治リーダーとして反則。」
そして菅首相は今も「任命拒否」の理由を明確に説明していない。
リーダーがろくな説明をしないまま国民には苦しみを要請し、東京五輪にだけ突き進む。もう一度言うが「欲しがりません五輪開催までは」である。
そして、
「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」(飲食店に対し)
「ぜいたくは敵だ!」(エンタメに対し)
「進め一億火の玉だ」(国民全体に対し)
将来、現在起きていることは教科書に載ると思います。