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 あと、「人生に失敗はない」というのも大事にしています。やったことがないものは失敗にはならないじゃないですか。だからたとえば起業して2年で倒産することになっても、それはスタディで失敗ではないと私は思っています。

 こんなことを言うと、「こんなふざけたやつに誰が出資するか」「無能な経営者が増えた」などと厳しいコメントを書かれてすごい落ち込むんですけど、幸いなことに私、忘れっぽいので引きずらないんです。

 たとえ誰かに否定されたりけなされたりしても、「私の人生には365日私しかいないから、私の機嫌だけをとっていこう」と開き直って生きています。

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一般企業の内定を蹴って「Chapters」で働くことを決めた新入社員を4月に迎えた。

目の前の一つひとつのご縁を大切に、ロマンチックな出会いと本を

──「Chapters」の今後の展開をどう考えておられますか。

森本 ロールモデルもいないし、自分への未来の期待とかも全然ないので、明日起きても「Chapters」をやりたいなと思っている自分だけをイメージしてやっていきたいと思っています。

 

 ただ、継続のためには今ファイナンスを頑張らなくちゃいけないです、会社を潰すわけにはいかないので。あとは、ここまで口コミだけで広めて頂いてきたので、ここからはお客様が増えるような接点も増やしていかないと。現状のサービスの改善も山積みだし、新しく入った新卒のためにも楽しい労働環境を整えたいし、やることはたくさんあります。

 一気に全部は無理なので、目の前のこと一つ一つに着実に向き合うこと。それがいまの目標です。

(取材・構成:相澤洋美、撮影:文藝春秋/杉山秀樹)