昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「無能な経営者」と言われても…「本」のマッチングサービスの起業家、森本萌乃が送る“ロマンチック”な出会い

森本萌乃さんインタビュー#2

2021/05/03

 オンラインのサービスでありながら、本を通じて、人々の豊かな出会いを提案している「Chapters」。サービス運営会社の株式会社ミッションロマンチックの創始者・森本萌乃さんが話す言葉には、人生を輝かせるヒントがたくさんつまっています。森本さんが人生で大事にしている言葉をヒントに、なぜいま「本」のマッチングサービスなのかをお聞きしました。(全2回の2回目。#1から読む)

◆ ◆ ◆

みなさんにもっと気軽に「本」を楽しんでほしい

──事務所の入口に「クラブロマンチック 萌乃ママへ」と名前入りの大きな祝花がありました。

森本萌乃さん(以下、森本)  あれは、電通時代の同期が「事務所開きのお祝いに」と突然贈ってくれたお花なんです。社名の「ミッションロマンチック」に引っかけて「クラブロマンチック」「萌乃ママ」になっていて、ふざけてますよね(笑)。とても嬉しかったです。

起業を祝って電通の同期から送られた花

 今年の4月に、「ロマンチックがやりたい」と一般企業の内定を蹴って大卒の新入社員が入ってきてくれました。慌てて事務所を構えることにしたのですが、電通時代の先輩が紹介してくれたおかげで、現在の場所に事務所を構えることができたり、同期たちもあんな大きな祝花を贈ってくれたり、つくづく私は優しい人たちに恵まれていたなと感じています。花を見るたびに楽しい気持ちになって「電通戻りてえ!」と思うこともありますが(笑)、会社作っちゃったし、新卒の新入社員も採用したので、私はこの道を進むしかないなと今は未来だけ見ています。

──最近は本を読む人が減っていると言われています。なぜ「本屋」を選んだのでしょうか。

 

森本 本って、エンターテイメントのなかで一番ストイックじゃないですか。文字しか書いてないし、そこに広がる情報は、自分の頭のなかで描かれる。でも、だからこそ、自分のなかで描いた世界を人と共有して「答え合わせ」してみたいという欲求が生まれるものだと私は思っています。

「本が好き」って言うのはハードルが高いと思われがちですが、一冊お気に入りの本があって、その本の話を素敵にできれば、それはもう立派な本好きと言っていいと思うんですよ。私は、みなさんにもっと気軽に「本」を楽しんでほしい。

 だっていま、人生しんどくないですか?  大きな勢いで世界が変わろうとしているこのいまの時代って、生きづらいし大変だと思っている人って多いと思うんですよね。