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「V・O・F(ボイス・オブ・ファンズ)」

 続いての「声」はプロ野球にまつわる「声」の中で一番大切な「声」。そう「ファンの声」である。

 感動や感謝の声、賞賛、批判、待望、それにヤジに至るまでファンの声があるのは間違い無い。この「ファンの声」を広く真摯に受け止める事で、これまでプロ野球各球団が発展を遂げてきたのだ。特にパ・リーグ球団は不人気時代が長かった経験からか「ファンの声」を活発に取り入れている。

 我らがBsもまた、例に漏れずその点に於いてはかなり精力的だ。いち早くコールセンターを設置し、様々な意見を吸収している事がその良い例だろう。これは企業のお客さま対応部署などで勤務された経験のある方のほうが詳しい事だとは思うが、現在あらゆる企業がこの「お客さまの声」なるものを集める為に多くのエネルギーとコストを費やしている。いわゆる「V・O・C(ボイス・オブ・カスタマー)」と言うやつだ。Bsも同様部署にて「V・O・F(ボイス・オブ・ファンズ)」なる呼称で広く意見を預かっているのである。そう、「カスタマー」では無く「ファンズ」。野球ファンの心理を実に良く理解した呼称で素晴らしい姿勢だと思う。野球チームにコールセンターを設置した場合、監督批判や采配批判、運営に対する批判になりがちなイメージであるが、それでもどう言った内容であれ「V・O・F」として改善ツールにしてしまうORIX球団なのである。いやはや流石である。しかし苦情の内容がマニアックすぎて、現場はきっと大変なのだろうが……。

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 最後に、我々ファンがその声を届ける為に一番効果的な事、それはやはりスタジアムに足を運ぶ事ではないだろうか。苦しい時こそ「声」を届けにスタジアムに足を運ぶ事が何よりの応援になるのだから。そして客席のファンの為にスタジアムMC、スタジアムレポーターがそのプロフェッショナルな「声」で試合を盛り上げる。その先にあるのは溌剌と「声」を出してプレーする選手達。スタジアムに今日も色々な「声」がこだまするのだ。あぁなんて素敵な光景だろうか。

 Bsファンならびに文春野球ファン同志諸君、「SKY」の歌い出しを口ずさんでみよう。そう「君の声よ遥か届け」なのである。

ファンの「声」が選手を後押ししている ©時事通信社

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