——「キライ・キライ・ジガヒダイ!」を投稿した後くらいから、いろんなボカロPとのコラボも増え、Adoという名前がクリエイターの間に広がっていくようになっていったと思います。こういう流れについてはどう感じてましたか?
Ado 不思議だなというのもありましたけど、自分のやっていることは間違ってなかったという感じでした。やめようかと考えたことも何度もあったんですけど、続けててよかったなって単純に思います。それに至るまでは一人の力でもないので、周りの方に本当に感謝しています。
syudouさんの曲は「包み隠さない感情」が好き
——Adoさんの「歌ってみた」の投稿の中には「うっせぇわ」を作ったsyudouさんの「邪魔」もありました。syudouさんの曲のどんなところが好きなのでしょうか?
Ado これは先ほど仰った和田たけあきさんと似ている部分で、悪意をそのまま悪意として表現するというところですね。「邪魔」なんてタイトルからすごいですし、歌詞でも「アタシが善とは思わぬが お前が善などヘドが出る」とか、包み隠さないありのままの人間の歌詞がいいなと思います。とても惹かれます。
——「うっせぇわ」という曲を受け取っての第一印象はどんな感じでしたか?
Ado syudouさんから書き下ろしていただいたという喜びと、こういう言い方はアレですけど、「メジャーデビューの曲を書いてください」というお願いをして、それで「うっせぇわ」というタイトルはすごいなと(笑)。本当に包み隠さないんだと思って、そこが好きで。私の中で感じてきたsyudouさんをそのまま持ってきてくださって嬉しかったです。
——Adoさん自身、そういう包み隠さない感情に自分の思いを重ねられるからこそ歌にパワーが乗るという実感もありますか?
Ado そうですね。どこの部分とは言えないんですが、自分の中で嫌だと思うことがあったので、それを思い出して歌詞と重ねながら歌ってました。
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