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遺族は「1人でも遺族側が希望する人を」

 爽彩さんの遺族に「第三者委員会」の人選案について聞くと、憤りを隠さずにこう語った。

「f氏とg氏が第三者委員会のメンバーに入ることを拒否したことは事実です。同じ旭川市内の教員経験者で、大学も同じ同窓生という間柄では、偏ったり、かばう可能性もあり、適切な調査が行えるかどうか疑問を感じました。平等で公平で利害関係のない人を選出しなくてはならない第三者委員会なのに、この人選には違和感しかありませんでした。

旭川市役所 ©文藝春秋

 旭川市が要請するメンバーだけでなく、1人でもいいので遺族側が希望する人を第三者委員会に入れていただきたいです。第三者委員会には、どちらに偏ることなく、適切な調査を行っていただけることを信じて待ちたいと思っています」

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市教委も「直接人間関係を有する者はよくない」

 旭川市教育委員会に第三者委員会の人選案について問い合わせると以下の回答があった。

「今回の第三者委員会のメンバーは、この事案のために新たに人選したものではなく、以前から設置していた委員会のメンバーを提示したものでした。国のガイドラインでも、本件に関わる調査においては事案の関係者等、直接人間関係を有する者についてはよくないというのは理解しているので、ご指摘のあった2名については、この調査には関わらないことにしております。現在、第三者委員会は4人ですが、今回の事案に関しては早急に迅速に進めなければならないということもあり、人数も増やすことを考えていて人選中です」

旭川市教育委員会 ©文藝春秋

 5月14日の午後1時から開かれる旭川市の経済文教常任委員会では、「旭川市いじめ防止等対策委員会における調査の実施について」話し合われる予定だ。旭川市は真摯に遺族と向き合う必要があるだろう。

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