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「そう思い込んでるかもしれないけど、僕は全然やってない」

 当の香月氏は、康平さんが命を絶ってしまった今、事態をどう考えているのか。取材班は5月15日早朝、香月市議を自宅前で直撃した。

――A子さんと不倫していたのですか。

「何もしてないのに一方的に旦那から言われているんですよ。9月上旬にA子さんが訴えられたと聞いて(編集部注:9月5日に夫の康平さんからA子さんに慰謝料等についての内容証明が送付されている)、じゃあ僕も訴えられるんじゃないかと思った。僕もこれから選挙(5月30日投開票の千歳市議選)があるから妨害されたら困るからって思って、すぐに札幌の弁護士に頼んでいる」

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直撃に答える香月正議員 ©文藝春秋/宮崎慎之輔

――不倫の事実関係を教えてください。

「向こうはそう思い込んでるかもしれないけど、僕は全然やってない」

――A子さんが住むマンションに行ったことはありますか?

「マンションには1回行ったことがあります。ただ、それはA子さんが飼ってる犬が老犬で酷い痙攣を起こしているから、病院に連れて行ってくれって頼まれたから行った。A子さんはいなくて、僕が鍵を預かって行った」

A子さんの自宅に泊まり、翌朝マンションを出る香月氏(康平さんが依頼していた調査会社の報告書より、遺族提供)

 

――A子さんとは店で出会った?

「(居酒屋で)働いていたのは知ってましたよ。議長をやっていた関係で宴会があったから、たまたま行ったら彼女がいてね。自衛隊の現職の東部隊の奥さんがそこで働いていたから、誘われて初めて行ったら彼女がいた。それで前回の選挙のとき、ウグイスで手伝ってもらったんです」

――A子さんと外で2人で会うことはありましたか?

「それは会ってますよ。それは相談を受けるじゃないですか。彼女が(康平さんとの)家を出て、例えば、おふくろが亡くなったとか上の事でゴタゴタとか。それは弁護士さんにも『相談を受けた場合は会ってもいいですか?』と聞いたら、ちゃんとスーパーの前とか、人がいる公の場で会いなさいと。そういう所ではちょっと相談は受けました。

康平さんの遺影 ©文藝春秋/細田忠

 あとは居酒屋が終わった後に話を聞いてほしいって。そう言われたら嫌だって言えないじゃん。僕らだってある程度お酒も入ってれば、お話を聞いてくれって言われたらね。それで(A子さんの)家庭がうまくいかなくて、早く離婚したいっていう話は相談受けていた」