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「髪質が悪いから、私の毛じゃ無理」? “髪の寄付”に必要なたったひとつの「条件」

2021/05/30
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闇雲に伸ばすのは大変 

 ヘアドネーションは伸ばす段階で、人生最長の髪の長さに達する方が多いと思います。胸下まで伸びてくると、結んで過ごすことが多くなるのではないでしょうか? 

(筆者提供)

 慣れないロングヘアでの生活によって、徐々に髪の毛の扱いが変化していきます。お風呂上がりのドライヤーに時間がかかったり、背もたれに後ろ髪を挟んでしまったり、肩こりのきっかけにもなります。闇雲に2~3年伸ばすと、大変な思いをするかもしれません。 

 そこで一度、美容師さんに整えるカットをしてもらうとよいでしょう。長さを変えずとも、ボリューム感や毛流れの調整をすることで、ドライヤーの時間が短縮できたり、指通りが良い、扱いやすい髪型にすることができます。 

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 ただし過度に毛量を減らすと、寄付する毛束がスカスカになってしまうため、美容師さんにはヘアドネーションを予定している旨を伝えましょう。 

切った後は、自慢しよう 

 31cmも髪を切ると、「バッサリ切ったね!」と身近な人に言われる場面が多くなります。その中には、まだヘアドネーションを知らない方も沢山いるはずです。すると説明する度に、「私もやってみようかな!」「あの人も髪が長かったから、伝えてあげよう」と、ヘアドネの輪は数珠繋ぎに広がります。必ずしもSNSでの発信をする必要はありません。身近な人たちへのアナログな発信もまた、大きな影響力があります。 

 ヘアドネーションには、人から人へ伝わる力があります。 

 それは関わったみんなが喜ぶ、Win-Winの形であるからだと思います。ヘアドネーションがより当たり前のことのように、よりポピュラーになっていくことを期待しています。

「髪質が悪いから、私の毛じゃ無理」? “髪の寄付”に必要なたったひとつの「条件」

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