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「髪質が悪いから、私の毛じゃ無理」? “髪の寄付”に必要なたったひとつの「条件」

2021/05/30
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31cmって、どこから? 

 髪の毛は均一に伸びていくとは限らず、日々の生活で切れ毛が起きることもままあります。そのため、長い毛と短い毛が混ざっており 、なかなか毛先が揃いません。

 ですので、、ヘアドネーションの際は、毛先までの大まかな長さを測りましょう。丁度、30cm定規で測るとわかりやすいです。 

 また、できれば他の人に測ってもらう方がいいです。自分で測る際に、毛先を見ようと下を向いてしまうと、正確に測ることができません。もし自分で測る場合は鏡越しに、顔が真っ直ぐ前を向いている状態で測りましょう。 

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(筆者提供)

 また髪の毛は前側(耳の上)と後ろ側(襟足)で長さが変わります。ロングヘアは後ろ側を長く残して切ることが多いため、前から見るよりも後ろ側が長くなりやすいです。 

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 後ろ側の毛は真っ直ぐ背中に垂らすような状態で測りましょう。肩越しに胸元に持ってくると、長さが変わってしまいます。 

なりたいヘアスタイルをイメージしよう 

 切った後にどんなヘアスタイルにしたいかによって、どこまで伸ばせばいいのかや、逆算して、あとどれぐらいの期間伸ばすのかが大きく変わります。髪の毛は1ヶ月に約1cm伸びるため、2~3年の期間をかけて伸ばす方が多いです。 

 例えば、切った後もギリギリ結べるぐらいにしたいのか、しばらく結べなくなってもいいのかによって、美容師が提案するヘアスタイルは変化します。 

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 また、ヘアスタイルは、短くなるほど髪質の影響を受けます。ドネーション後のヘアスタイルが自分の髪質で実現できるかできないかを加味して、美容師さんとよく相談しましょう。ドネーション前に、賛同美容室でカウンセリングをしてもらうのも良いかと思います。