矢野監督に「佐藤選手は誰に似ていますか?」と聞いてみた
でもやっぱり今年のタイガースは違いましたね。9回に5安打で5点入りました。そのうちの1本はサトテル弾です。今度はバックスクリーンの右側でした。メットライフはドームでも側面は壁がないので、感覚的には突き抜けて西武球場前駅まで転がっていったんちゃうかなって思う打球でした(本当はスタンドに着弾しています)。
1試合3本塁打。新人では1958年の巨人・長嶋茂雄以来ですって。こんな試合なかなか見ることできません。「どんな徳を積んだんですか!」と言われましたが、以前糸原選手を取材した時に毎日トイレをピカピカにしてから球場に行くという話を聞いてから、私もトイレをピカピカにしているくらいです。トイレと言えば、大阪桐蔭高校の野球部のグラウンドも、いつもトイレはピカピカにされていましたね。「僕、手で磨けるぐらいです!」と言っていた選手がいました。トイレの神様ですね。
近畿大学時代から風は吹かずともいろんな噂は耳に入ってきていました。ドラフト候補が集まる大学JAPAN合宿では「佐藤さんだけ違った」と参加選手が話していました。打球はもちろんなんですが、雰囲気やオーラが違ったらしいんです。公式戦ではアップの時から目立っていたらしいです。私が聞いた話では、「アップ中にヘッドホンしてたんですよ!」。もうメジャーリーガーですね。ヘッドホンが似合うのはMLBパドレスのタティースJr.かサトテルかじゃないですかね。そういえば、5月28日のメットライフドームでホームランを打った瞬間に両手人差し指を突き上げたパフォーマンスはタティースJr.と一緒でしたね。「絶対タティースJr.を意識してたやんな?」と球団スタッフに聞いてみたんですが、「バリーボンズらしいですよ(笑)」と言われました。風の噂です。
そういえば、矢野監督に開幕前こんなことを聞いてみたんです。「佐藤選手は誰に似ていますか?」。勝手に糸井選手かなぁと思っていたのですが、監督の口からでたのは違う選手でした。「うちで言えば、ちょっとタイプは違う部分もあるけど、マイペースという意味で言うと近本かなぁ。チカはめちゃめちゃマイペース。プロとしてはすごく大事。周りに流されないとか。日本人は周りと一緒というのが安心感があったりすると思うけど、プロとしては自分のペースを守れるというのは簡単じゃないから。(佐藤も)あんなにマイペースでできるってすごいと思うけどね」。風の噂ではありません。
サトテルの噂について皆さんと共有しましたが、いかがでしたか? 一層“大物感”が増したかと思います。交流戦ブレイクが終わると、甲子園での巨人戦。去年までの憂鬱感は全くありませんね。むしろ楽しみで仕方ないです。今年はこれまで甲子園では3戦2勝。今年の阪神の趣味は貯金です。今週末もコツコツ貯めてもらいます。サトテルさん頼みますね。
◆ ◆ ◆
※「文春野球コラム ペナントレース2021」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/46090 でHITボタンを押してください。
この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。