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おかえりモリ…森敬斗と牧秀悟がベイスターズにもたらす明るい未来

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/07/24
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モネは宮城から東京へ、モリは2軍から1軍へ。ともに活躍を期待!

 ベイスターズ予報士の檜山靖洋です。

 朝ドラ「おかえりモネ」を見ていますか? 宮城・気仙沼で生まれ育った主人公モネが気象予報士となり上京、今週から東京編が始まりました。新人気象予報士としてどのような活躍をするのか楽しみです。

 私は、朝のニュース番組「おはよう日本」で気象情報を担当しています。7時55分からの気象情報(関東向け)のあと、15秒間の番組エンディングがあり、そのまま8時からの「おかえりモネ」につながります。エンディングの15秒間は、メインキャスターの高瀬アナが朝ドラについて熱く語る、いわゆる“朝ドラ送り”の時間です。その朝ドラ送りに、気象情報を終えた直後の私も参加し、ドラマ話に“巻きこまれる”のですが、「おかえりモネ」は気象予報士がテーマなので、私の発言も普段より多めになっています。ドラマだけでなく15秒前から注目を!

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 ドラマの中で、宮城の登米で山林を所有するサヤカさん(夏木マリさん)が言いました。「ヒバの木は、雨、風、雪に耐えながら長い時間かけてゆっくり成長するから、体がぎちっとして、緻密で狂いが少なく、虫にも湿気にも強い」と。ヒバの木は、「あすヒノキになろう」と思いながら成長すると言われています。あす、なろう……そこから別名「あすなろ」というそうです。

 前置きが長くなりましたが、ベイスターズにも、“あすスターになろう”という選手が1軍本格デビューです。森敬斗選手です。昨シーズン終了間際に1軍に昇格し、初打席でレフトフェンス直撃の2塁打を放ち、鮮烈なデビューをしました。今シーズン前半、同じ遊撃手の倉本選手、柴田選手がケガで次々と離脱しても1軍昇格はありませんでした。ファームで、仁志監督のもとじっくりと育てられ、強い選手になってきたのではないでしょうか。7月10日ついに1軍登録されました。

 1軍に、おかえりモリ!

森敬斗

 交流戦から好調のベイスターズでしたが、7月に入り少し調子を落としました。7日、8日のカープ戦、先制したもののリリーフ陣が打たれ、引き分け、敗戦。9日からのドラゴンズ戦でも、投手陣は踏ん張るも、ちぐはぐな攻撃で連敗。ここ最近だけのことではありませんが、ベイスターズはランナーを二塁に置いてシングルヒットが出ても得点にならないケースが多いような。足の速い選手が少ないのは確かですが、走れる選手が二塁にいても得点できないケースもあると感じます。

 連敗で迎えたドラゴンズとの3戦目も、9回表クローザー、ライデル・マルティネス投手の前にツーアウトランナーなし。同一カード3連敗が迫る中、打席には森選手。最後のバッターになるのか? 次の瞬間、ライト前ヒットで望みをつなぎました。さらに、失敗すれば試合終了というプレッシャーのかかる場面で果敢に盗塁。佐野選手のライト前ヒットで二塁から生還し同点! そして、同点で迎えた9回裏の1死満塁サヨナラの大ピンチでは、ショートゴロを森選手がさばき、強肩でホームへ送球、キャッチャーからファーストへ、ギリギリのアウトでダブルプレー。何度もこのプレーを動画で振り返って見ましたが、速すぎて動きが見えないくらい。カッコイイ!! 石井琢朗さんの再来か!? 今季1軍初スタメンの試合で大活躍し、引き分けに持ち込みました。

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