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楽天・渡辺直人コーチの前半戦総括。岡島豪郎、田中貴也、そして炭谷銀仁朗のこと

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/07/24

 7月14日、前半戦ラストゲーム。楽天イーグルスは敵地で福岡ソフトバンクに勝ち越しを決め、パ・リーグ単独2位で前半戦をターンした。シーズン序盤首位をキープしつつオリックスの猛追と交流戦終盤からの大型連敗もあり、チームの状態は浮き沈みがあったものの、良い形で終えられた。

かき氷シロップは「メロン」派の渡辺直人コーチ ©河内一朗

渡辺直人コーチが語る“後半戦で大事になってくること”

 今回は前半戦のチームの雰囲気をコーチ専任になって1年目の渡辺直人一軍打撃コーチにきかせていただいた。

――前半戦、ベンチの雰囲気はいかがだったでしょうか?

「チームの状況はいい時も悪い時もありましたが、みんな最後まであきらめることなく、声をだしていました。その中でも田中貴也とか岡島豪郎がベンチの中で、苦しいときもどんなときも、声を出してチームを鼓舞してくれていたので頼もしいなと思って見ていました」

 そしてこう続いた。

「ただ声が出る人は声を出して、苦手な人はチームのために自分が出来ることを常に考えてやっていけたらいい。自分が出来ることを手を抜かずに精一杯やることが大事だと思っています」

 チームスポーツの野球、選手それぞれ持ち合わせている個性を生かすことが個人にとっても、チームにとってもいいことだと教わった。

――前半戦、岡島選手はすばらしい活躍でしたね。

「彼もすごくいい働きをして、いい成績残してくれました。本当に苦しい時期を乗り越えてきた選手なので、これから後半戦で厳しい戦いになる中でチームを引っ張ってくれる」と言葉に力を込めた。

――後半戦で大事になってくるのはどんなところでしょうか?

「やはり、相手より勝ちたいという気持ちが上回ることだと思います。あとはダメなときにどれだけ下を向かずに前を見てプレーが出来るかというところです。口で言うのは簡単ですが、それが出来るか出来ないかで後半戦、全然かわってくると思います」

 渡辺直人コーチは、選手がよりいいプレーをするために練習でいつも最後まで選手と向き合っている。気持ちの部分で何事もあきらめたらダメだということ、ダメなときこそポジティブでいくこと、私生活においても吸収したい言葉が詰まっていた。