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「開閉会式コンセプト=前を向いて生きる」
古さのあとは「新しさ」である。
現在の組織委の統括は日置貴之氏だが、この方のインタビューが話題なのだ。
『開閉会式コンセプト 前を向いて生きる』(日刊スポーツ・7月15日)
――開閉会式で何を伝えたいか
「大会の基本コンセプトに『ダイバーシティー&インクルージョン(多様性と調和)』とある。この時代に『国民は』とか『世の中の人々は』という表現は完全な時代遅れだ。国民って誰? 人々って誰? という時代。その人々とは日本人のこと? ということ。これを多様にイメージしていく。受け手の気持ちになって考えることが唯一、コミュニケーションの今後のあり方だ。それを考え開閉会式をつくってきた」
ペラペラしゃべってる様子が活字だけでも分かる。注目は次のくだり。
――その「ダイバー…」
「それを言えない段階でだめ。僕が大事にすべきは、みんながそれを言える、理解する開閉会式にしなければいけない」
食い気味で言われたことをわかりやすく表現している。記者の意地というか読ませどころだ。
「復興五輪」の要素は「たまたま書いてないだけ」
さらに「復興五輪」という言葉をコンセプトに盛り込まなかった意図を問うと日置氏は「省いたつもりはない。たまたま書いてないだけ。演出には復興の観点もあり、1ミリも忘れていない」。
それを省いたというのです。軽さと虚しさ。このあとも、
「まあ、皆さんは日本人しか読まないメディアかもしれないけど(笑)。僕自身、海外でずっと生活してるので、やっぱりすごく不思議に思うところも日本にはある(笑)」
イヤ~な感じ。