インタビューから漂う「インチキ臭さ」で思い出すこと
さらに「コンセプトが全て英語だが高齢者の方も読むし、日本の新聞なので日本語表記がほしい」という記者の問いに「コンセプトの日本語は用意していない。世界に分かってもらいたいということで英語のみになった」。
ありがとう、自称・ダイバーシティー&インクルージョン!
ダイバーシティとかコンセプトとか気持ちよく喋ってるほどインチキ臭さが漂う。既視感があったと思ったらアレを思い出した。
安倍前首相は2013年9月、IOC総会でのプレゼンテーションで原発の汚染水について「アンダーコントロール」と言った。しかし汚染水だけでなく現在は新型コロナウイルスもコントロールできないまま。大会運営のコントロールも最初から最後までめちゃくちゃ。アンダーコントロールはずさんな東京五輪を象徴する言葉となった。
安倍氏がこだわった「完全な形での開催」は消えた。昨年の森喜朗インタビューによれば延期について「2年延ばした方がいいのではないですか」と森氏が言った際に安倍氏は「日本の技術力は落ちていない。ワクチンができる。大丈夫です」と応じたという(朝日新聞デジタル「森会長が語る舞台裏 『なぜ1年』問われ首相は断言した」・2020年4月1日)。
ワクチン普及を前提として「1年延期」に自信満々だったのだ。
辞任ドミノが続いた開会式の壮大なオチは…
こうしてみると安倍前首相の『アンダーコントロール』発言は壮大な出オチだった感がある。アンダーコントロールや安倍マリオというオヤジギャグに小林賢太郎さえ飲み込まれてしまったという解釈さえしたくなる。
そして開幕直前にこんなニュースが。
『安倍前首相、五輪開会式欠席へ』(共同通信・7月22日)。
出オチも凄かったがこんなオチも見たことない。
見事にシュールなコントである。