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人気現場はじゃんけん交換、ワクチン接種も優先的に

 そうなると当然、バイト希望者は激増する。学生の間ではシフトの取り合いになっているという。

「毎日、勤務開始時に仕事が割り振られ、誰がどこの持ち場へ行くかは個人IDで管理されます。ですがサーモグラフィーが設置されている場所など、楽で人気のある現場は、学生同士でじゃんけんをしたり『今度飯奢るから』と交渉して、IDカードを交換しています。現場はまさに“学生ノリ”で回っています」(別の大学生バイト)

 そのうえ、五輪バイトには魅力的な“おまけ”もついてくる。選手村で働く学生バイトは「関係者枠」で、ワクチンを優先的に接種できるのだという。

選手村に集まるスタッフ ©️文藝春秋

「学生だと自治体のワクチン接種はいつになるかわからないし、社会人みたいに職域接種を受けられるわけでもない。だから関係者枠はすごくありがたいんです。遠方に住んでいると接種会場までの往復航空券代やホテル代は派遣会社が負担してくれますし。しかもワクチンを受けた日は1時間分の時給がもらえるそうです。東京観光もできるし、楽に稼げるし、ワクチン接種もできる。まさに一石三鳥なんですよ」(同前)

アルバイトに送られてきたワクチン接種案内(五輪バイト経験者提供)

 そして、彼らの楽しみとなっているものがほかにもある。別の学生バイトは「五輪バイト終わりに開かれる夜の“ホテル合コン”が楽しみで……」と声を潜めた。

「久しぶりに“ワンナイトラブ”ができた」

「遠方に住んでいる人は、持ち場近くのホテルに宿泊しています。ホテルへの出入りを警備員が確認してはいますが、館内は自由でやりたい放題。五輪バイトの帰宅途中にコンビニで大量の酒を買い込み、バイトで知り合った男女4~5人で部屋に集まって“ホテル飲み会”をしたこともあります。なかには『久しぶりに“ワンナイトラブ”ができた』なんて言いふらしている奴もいました。コロナ禍での自粛疲れもあり、旅行気分で男女の出会いを求めてくる大学生も多いんです。

五輪バイトのためにアルバイトが宿泊するホテル。中には『ワンナイトラブをした』と語るアルバイトも ©️文藝春秋

 人材派遣会社がほとんどの登録者に五輪バイトの募集をかけているので、普段はイベントコンパニオンをしている可愛い女の子も参加しているんです。テンションが上がり過ぎて羽目を外す大学生も多い(笑)。五輪バイト内でクラスターが起きてもおかしくないでしょうね」