NHK連続テレビ小説『わろてんか』。ヒロイン・藤岡てんの付き女中、トキ役を務めるのが徳永えりさんだ。88年生まれの新垣結衣、堀北真希、戸田恵梨香ら「黄金世代」の“影の実力派女優”はドラマ登場初っ端からキャラ立ち十分。20代から30代へ、輝ける時代に突入した徳永さんにその「笑いの原点」を聞いてみました。
(全2回の1回目 #2も公開中)

 

濱田岳さんに負けないように、日々ツッコミ修業です

――『わろてんか』は、徳永さんと濱田岳さんとの掛け合いが見どころの一つですね。

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徳永 初登場が、いきなり濱田さんをはたくところからでしたからね(笑)。2人で笑いを担っていると思って頑張っています。でも、トキはてんちゃんのお付きですから、トキのお芝居の本分はてんちゃん役の葵わかなさんとのやり取りだと考えています。なので現場では、てんちゃんの表情を窺ってからトキのお芝居が始まるという感じです。

――恋愛については、てんちゃんの指南役のようなことにもなるんでしょうか?

徳永 というよりは勝手に一人で盛り上がっちゃうタイプだと思います。この前放送された高橋一生さん演じる伊能栞のお見合い写真をみんなで覗くシーンは、そんなトキの姿が出ていたと思うんです。まあ、あの時ばかりは、鈴木保奈美さんも竹下景子さんもみんな、女子は素でキャーキャー言ってましたけれども。今を時めく高橋一生さんには誰もがキャーキャー言うわー、って感じでした。

 

――ヒロイン演じる葵さんは、徳永さんからみていかがですか。

徳永 お芝居が素晴らしく上手です。その上耳がいいんです。だから、みんなが苦戦している京言葉も完璧。とにかく19歳なのにしっかりしてるなあって思います。

――相方役といってもいい風太を演じる濱田岳さんとは初共演なんですか?

徳永 はい、初めてです。同い年なんですけど、“濱田先生”は子役から俳優をされているので役者歴は私よりもずっと先輩で(笑)、現場では教えられることがたくさんあります。濱田さんのお芝居には、スタッフもアドリブを期待するところがあって、なかなかカットがかからないんです。カット尻が長いって言うんですけど、私もそれに負けないように、日々ツッコミ修業です。

『わろてんか』では女中のトキ役