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「キスもします。仕事だから」コロナ感染の歌舞伎町セクキャバ嬢が告白した“おっぱいクラスター”の現在――2021上半期BEST5

緊急事態宣言下の“眠らない街”ルポ #2

サラリーマンの客は激減したが……

 感染から半年、A子さん自身も生活費のために今も勤務を続けている。時給5千円以上のアルバイトは他にない、というのが理由だ。借金、学費、ホストクラブのツケと理由は様々だが、同僚たちも多くが働き続けている。

1月14日、新宿・歌舞伎町で Ⓒ文藝春秋

「店の営業は深夜までの1部と明け方から始まる2部に分かれています。1部はサラリーマンのお客さんがメインだったので激減しましたが、2部はホストやバー店員など歌舞伎町の水商売の同業者が多いので、連日大盛況で給料も安泰です。早朝営業は、本業が別にあったり学生だったりして副業で働く子も多くて、最近もよく未経験者が体験入店にきます。朝8時まで働いてそのまま出勤したり学校へ行く子が多いですね」(A子さん)

 勤務直後に職場や学校へ行けば感染を広げるリスクは当然あるが、そもそも夜の仕事についてはオープンにしていないケースも多いので、職場や学校では周囲と普通に接しているという。

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1月14日、新宿・歌舞伎町で Ⓒ文藝春秋

一度かかったこと」が最大の対策?

 そもそも店内での感染対策はどうなっているのか。

「一応、コロナ対策でお客さんにはイソジンでうがいをしてもらっています。私たちも接客前には透明のボトルに入った『次亜塩素酸水』をおしぼりにつけて、胸や口、耳を消毒しています。何度も消毒してるとピリピリして肌が荒れるので、消毒後はおしぼりで拭き取ってる子が多いです。

1月14日歌舞伎町で ©️文藝春秋

 対策はそれくらいで、ディープキスもするし、おっぱいも舐められる。それが仕事だからね。まあ一番の対策は、すでに一度コロナにかかってること。2部の営業は女の子だけじゃなくてお客さんもスタッフもほとんどがコロナ経験者だから、誰も気にしてませんよ(笑)」(同前)