昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

東京五輪“金”メンバー相手にマリーンズは戦えるか データを調べてみた結果…

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/08/30

 オリンピックのお祭り騒ぎ、なんだかんだテレビの前で盛り上がっちゃったけど、やっぱり夏はナイターをマッタリ見るに限るな……。

 テレビや配信でロッテの試合を日々見てられることに、幸せを感じている夏の終わりである。

 その一方で五輪開幕前(大会期間中もだけど)色々なニュースにあれこれとLINEで気の置けない仲間とグチりつつ、オリンピックの侍ジャパンの試合になると手に汗を握る自分がいた。

 でも、いつもならロッテファン視点で「ひえっ、ランナー溜めちゃったところでギータだよ……」と思うところで、「よっしゃ浅村かギータのどっちかで1点は取れるはず」なんて応援ができるのは、いち野球ファンとしてとても楽しかった。

五輪メンバーに対してロッテの成績は

 さて、大騒ぎの2週間が終わって、勝負のペナントレース終盤戦突入である。

 中断明け初戦のオリックス戦で吉田正尚に15号2ランを食らった瞬間、「いきなりマッスルパワーで心折らんといて……」と思ったが、27日の楽天戦では田中将大相手に安田尚憲が7号ソロを叩き込んで同点に追いつき、田中が降板した8回に畳みかけて3-1で勝利した。

 田中に7回1失点とゲームを作られたのも確かだが、混戦のパ・リーグを勝ち抜くためには、やっぱり金メダル勢を叩きのめしてかねば。そんな思いを強くしつつ、侍ジャパンのメンバーに対してロッテはどんくらいの成績を残してるのだろう。気になってきた。

 ということで東京五輪メンバーに選出されたパ・リーグ勢の2021年、ロッテとの対戦成績と今季成績を調べてみた。数字は8月28日時点のもので、まずは投手から。

<投手>

伊藤大海(日本ハム)
vsロッテ:2試合 防御率1.93 1勝0敗 14回 17奪三振 被安打6 被本塁打1
今季成績:14試合 防御率2.80 7勝5敗 86.2回 90奪三振 被安打67 被本塁打5

山本由伸(オリックス)
vsロッテ:2試合 防御率3.46 1勝1敗 13回 14奪三振 被安打14 被本塁打2
今季成績:18試合 防御率1.64 11勝5敗 131.2回 140奪三振 被安打91 被本塁打6

田中将大(楽天)
vsロッテ:3試合 防御率0.90 1勝0敗 20回 13奪三振 被安打16 被本塁打1
今季成績:15試合 防御率2.73 4勝5敗 99回 85奪三振 被安打80 被本塁打12

千賀滉大(ソフトバンク)
vsロッテ:1試合 防御率33.75 0勝1敗 2.2回 0奪三振 被安打9 被本塁打0
今季成績:4試合 防御率4.22 3勝1敗 21.1回 奪三振 被安打16 被本塁打19

平良海馬(西武)
vsロッテ:8試合 防御率0.00 4H1S 7.1回 9奪三振 被安打4 被本塁打0
今季成績:45試合 防御率0.62 1勝2敗21H12S 43.1回 54奪三振 被安打26 被本塁打0

 ソフトバンクファンの方々ごめんなさいだが――千賀の対戦成績はスクショして残しておきたいレベルである。だって「防御率33.75」ですってよ皆様。「防御率3.75」でも、けっこう打ってるじゃんって気分になれるのに。

 もちろん1試合の成績だから、というのはわかってる。千賀は開幕直後の負傷で3カ月戦線を離脱し、五輪開幕前の7月6日のロッテ戦で復帰登板してきた。その千賀に対して3回足らずで9安打を浴びせて、一挙に10得点……期待してやまない藤原恭大が、1イニングで2本もタイムリーツーベースを打った姿には、盆と正月とゴールデンウィークが一緒に来たレベルの嬉しさだった。

 ただし千賀、五輪後の成績は2試合13イニング連続無失点。明らかに本来の調子を取り戻しているので、心を引き締める次第である。伊藤や田中辺りもシーズン終盤こそ打ち崩してほしいと願うばかり。

Number1023号の千賀とファンクラブでもらったマリーンズのバッグ ©茂野聡士

 なお侍ジャパンでもオリックスでも絶対エース感が漂う山本由伸だが、彼から複数本ホームランを叩き込んでいるのはロッテと西武だけである。その2本を打ったのはレアード。山本由伸と対戦するの前日には、景気づけに寿司をおごってあげたいレベルである。

 平良は……39試合連続無失点だったんだから、どの球団も抑えられている。しょうがないじゃん! ってことで見なかったことにする。

 投手はなかなかテンション上がる結果となったが、野手はどうなんだろうか。