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6000万円台に乗った“新築マンション価格” 平均所得は横ばいなのに価格高騰した“本当のワケ”

2021/08/10
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ローンの低金利や所得税減税にすがる庶民の末路は…

 新築マンションマーケットは、不動産マーケット全体の中では年々縮小傾向にあり、もはや業界の中では決して大きなセグメントではない。不動産大手が、ここ十数年の間に、マンション供給会社を次々本体から切り離して別会社化してきたのは、その現れだ。

 したがってメディアなどで、新築マンションマーケットを取り上げて、その価格が上がった、上がったと騒ぎ立てるのは、私にはマーケットの実態をよくわかっていないとしか思えない。そしてこの話題に翻弄されて、ローンの低金利や所得税減税などの甘い蜜(罠?)にすがって多額の借金を背負い込む一般庶民のなんと多いことだろうか。 

©️iStock.com

 住宅が不足していた時代の残り香で、新築マンションを追いかけまわすのは令和の時代には終わりにしたいものだ。

6000万円台に乗った“新築マンション価格” 平均所得は横ばいなのに価格高騰した“本当のワケ”

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