“ジェームズ・ガンのスーサイド・スクワッド”
このコミックは、2016年にデビッド・エアーが「スーサイド・スクワッド」として一度映画化している。ガンの「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」は、その続編でも、リブートでもなく、プロデューサーに言わせれば“ジェームズ・ガンのスーサイド・スクワッド”とのこと。
「僕が『ガーディアンズ~』の映画を作っている間に、DCでは、僕が大好きなふたつのコミックが映画化された。『シャザム!』と『スーサイド・スクワッド』だ。『シャザム!』は映画版も気に入ったが、『スーサイド・スクワッド』に関しては、僕なりの形で映画にしたいという気持ちが強くあった。とは言っても、僕は、ほかのコミックに関してもストーリーを書いてみたんだよ。その中で、『スーサイド・スクワッド』は、最も自然に書けた。僕の『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』は、ビッグで、誰も見たことがないような映画。しかも、一部の人にしか受けないものではなく、娯楽性たっぷり。僕はそういう映画を作りたかった」
S.スタローンが声の出演
タイトル通り、登場人物はみんな悪党たち。社会に恐怖が迫り来る中、政府は、服役中の彼らを集めて特殊部隊を結成し、敵と戦わせることを思いつく。悪党たちには選択肢も人権もなく、嫌々ながらも言われた通りにするしかない。
マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインは再び登場するものの、ほかはほとんど馴染みのない、フレッシュなキャラクター。それらのユニークな登場人物にぴったりの俳優を、ガンは幅広いところから探したが、声の出演をするシルベスター・スタローンと、ブラッドスポート役のイドリス・エルバだけは、彼らを意識して役を書いた。スタローンとは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」で組んだ仲。
「スライ(・スタローン)を説得するのは簡単だったよ。『君のために役を書いたんだ。すごく頭が悪い、歩く肉食のサメだよ』と電話をしたのさ。彼は『僕をイメージしてそれを書いたの? いいよ、君のためならなんでもやるさ』と言ってくれた。それで決まり。イドリスについては、どうしても彼をこの映画に出したかったので、今回のキャストで誰よりも先に話を持っていったんだ。そうしてブラッドスポートを選ぶことになり、僕はあのキャラクターをイドリスに合わせて書いた。だから、この映画のブラッドスポートは、原作コミックとはちょっと違っているよ」