卓球の解説でも中国への“配慮”が見えてしまう
オリンピックで、福原さんはフジテレビの番組でキャスターに起用されている。しかし、こちらの評判も芳しくなかった。
「正直、解説者としての能力はまだまだです。卓球の解説なら、ロンドン五輪銀メダリストの平野早矢香のほうがずっと上。そして日本のテレビ局から見た福原の最大の問題は『日本をはっきり応援しない』ことです。卓球界の中で福原は替えの利かないビッグネームですが、石川佳純や伊藤美誠の人気も上がり続けていますし、今大会で金メダルを取った水谷も引退するので、解説者の競争は厳しくなっていくでしょう」
福原さんは以前から、日本語で運用しているツイッターと中国版ツイッターの微博では書き込む内容が違うと言われている。中国語の方が率直で飾り気がなく、日本向けの発言はどこかよそよそしいという。
それらの背景から「日本や台湾ではなく中国を生活拠点にするのでは」とささやかれてきたが、不倫・離婚騒動はその流れを加速させたようにも見える。
オリンピックの番組に出演した時も、SNSなどでは起用に対してネガティブな声があがっていた。現状では、日本や台湾でビジネスを広げていくのは難しそうなのも事実だ。
福原を中国に“取られた”ような感じ
興味深いのは、日本のメディア関係者の中に福原さんの決断を“悲しむ”人が多いことである。
「不倫騒動の後、福原は日本のメディアには対応してきませんでした。そして、復帰時に選んだのが中国のメディアだったというのが残念なんです。メディアの人間にも優しいし気さくな性格で、取材や番組で福原と接した人はだいたいファンになってしまう。その福原が中国に“取られた”ような感じがするのかもしれません」
日本か中国か、はたまた台湾か。福原さんはこれからどんな決断を下すのだろうか。