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《タッキー政権の失策》ジャニーズから国民的アイドルが絶滅した本当の理由「キンプリ平野&永瀬がカギを握っている」

 ジャニーズは肖像権に厳しく、かつてはネット記事でジャニーズタレントの姿が黒塗りになることがおなじみだった。ジャニーズのネット掲載が解禁された今では、若干懐かしい話にも思えるが、電子書籍『ウルトラ特撮PERFECT MOOK ティガ編』が発売されたのは2020年8月のこと。『ウルトラマンティガ』はウルトラファンの間でも非常に人気の高い作品で、主演した長野に好感を抱く男性ファンも多いだけに、こうした展開は上手な戦略とは思えない。

 かつての木村拓哉や長瀬智也、山下智久のような“一般ウケ”する若いジャニーズが激減していった背景には、こうした事情があるように思えてならない。一方で、ジャニーズで一気に加速しているのがアイドルの“オタ専(オタク専用)化”だ。

一般人には覚えられないジャニーズの「オタ専アイドル」

 オタ専アイドルとは、SMAPのように、老若男女の国民がメンバーの顔と名前を一致させることができた“一般ウケ”アイドルとは別ベクトルの存在で、コアなジャニーズオタクに深くリーチする“身内ウケ”に特化したアイドルだ。

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 特にSnow Manをはじめ、最近のタキニ(タッキーのお気に入り)と言われているグループのオタ専化が著しい。彼らのファンはパッと見の華やかさよりもハイレベルなパフォーマンスを愛でたり、YouTubeなどでのメンバーのやり取りから、タレントの性格や性質、関係性を知り、深掘りしたりすることでハマっていく。そのため、ファンは彼らのことを深く深く理解している一方で、一般人からすると「K-POPと見分けがつかない」という現象が起きてしまう。

Snow Man(Johnny’s netより)
SixTONES(Johnny’s netより)

 さらに最近になって、あらゆるところにジャニーズが出まくるようになった。これまでテレビにはあまり出られなかったJr.たちも、ドラマのちょい役やバラエティのひな壇に登場。かつてはジャニーズの冠番組の裏番組には他のジャニーズは出ない時期も長くあったが、今は裏被りもおかまいなしだ。

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