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2021/09/07

「日常から世界基準」というキーワード

 代表合宿もかなりハードだったらしい。東野が述懐する。

「早い選手は毎朝6時からシュート練習をして朝食を取り、10時から12時半までチーム練習、昼食を挟み15時半から18時半までチーム練習をし、後にまたシュート練習。シュート練習はいわば自主練ですけど、彼女たちは休みの日にも練習していました」

 代表女子がそれだけハードワークをこなせたのは、16年に東野が技術委員長に就任したとき「日常を世界基準に」というキーワードを掲げ、バスケ界に浸透させたことも大きい。

「それまでの日本は、“アジアで勝ち、そして世界に”という考え方だった。それだといつになっても世界に届かない。だから日常から世界基準になろうよ、と意識の変換をバスケ界に求めました」

 意識だけではない。代表全カテゴリーのヘッドコーチ、ディレクターコーチ、スタッフも世界基準に準ずる人材を起用。米国の大学でのコーチ経験を活かし、世界中の人材をリサーチ、30人ほどに絞ると、代表をトップに導ける人材かかどうか見極めるため、何度も対話を繰り返した。ヘッドコーチだけでなく同じ手法でフィジカル、スキル、戦術コーチなどもスカウティング。女子のトム・ホーバスヘッドコーチは金メダルへのプランが明確だったことが決め手になった。

©️JMPA

「僕はメダルを獲りたいと考えていたんですけど、彼はいきなり金メダルって。日本でプレー、コーチの経験もあるのでこの人以外にいないと招へいしました。大正解でした」

【続きを読む 「もうリオ五輪にも出られないかという切羽詰まった状況だった」 五輪バスケ・東野智弥技術委員長が語る“スーパーチーム”起死回生のひみつ】

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