1ページ目から読む
2/2ページ目

野党との協力の可能性は?

 さらに注目されるのは、次期衆院選での自公過半数割れが予見される中、野党との協力の可能性についての次の発言である。

「経済政策については、旧民主党の方々から懐かしい言葉を聞く機会が多いです。例えば、民主党政権時代に野田佳彦元首相が掲げた『分厚い中間層の復活』。これはもともと宏池会の創設者・池田勇人元首相が取り組んだテーマで、我々の専売特許です。国民民主党の玉木雄一郎代表も、大平正芳元首相を盛んに引き合いに出される。こうした事例も踏まえると、机上の物語としては、経済政策における一部協力はあり得るかもしれませんが、現実的には考えられません」

 また、「政治とカネ」をめぐる一連の不祥事については「ここをあやふやなまま放置すると、自民党の信頼に大きくかかわります」としたうえで、「資金の使途を明らかにし、世間に公表することで、少しでも有権者の疑念を晴らしたい」と言及した。

ADVERTISEMENT

 その他、中国への毅然とした対応、人事での若手登用などで菅政権との違いを出したいという岸田氏のインタビューは、「文藝春秋」10月号および「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

文藝春秋

この記事の全文は「文藝春秋 電子版」で購読できます
岸田文雄「菅さんには絶対勝つ」