1ページ目から読む
3/3ページ目

 河野氏は最近出した著書で、

《初入閣当時、「河野太郎は、入閣したらエネルギーのことは言わなくなった。けしからん」となどと批判し始めた「有識者」がいました。そういう人たちほど、実際の議論や政策には関心がないのでしょう。》

 と書いています(『日本を前に進める』PHP新書、P159~160)。

ADVERTISEMENT

河野太郎が「本命」だと思う理由

『日本を前に進める』(河野太郎 著)PHP新書

 そこまで言うなら、原発に関してブログを削除したことは何だったのか。ツイッターでブロックして言いたい放題になるのと同じです。河野氏は過去を大事にしない。本当に「保守」なのだろうか。

 そしてまだ、河野氏は通りすがりに直接罵倒されているからブロックしているかのように答えています。10日放送の「ニュース23」(TBS系)でもそうでした。つまり「テレビ出演中も平気で論点ずらしをする人」ということになる。たかがツイッターに関しての答え方がこれなら、重要な政策についての言説も今後このようにごまかす可能性がある。神は細部に宿る。河野氏は「発信力」があると言われるが本当でしょうか。記者やキャスターはなぜエゴサブロックやフェイクニュースツイートの危うさを問わないのでしょうか。

 河野氏は言葉の言い換えで押し切るという点では安倍前首相を、「発信力」の怪しさという点では菅首相を継承している。

 安倍・菅政治を変わらずに続けるという意味で本命候補なのかもしれません。