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9月25日の新聞のいくつかを見てみよう。
『デジタル庁、平井氏同席 接待3回、次官処分』(大分合同新聞)
『デジタル庁 接待で次官級処分 一部に平井氏同席』(西日本新聞)
『デジタル庁 次官級を懲戒処分 平井担当相も接待同席』(京都新聞)
『デジ庁「答えられない」 携帯で幹部処分「透明」看板倒れ』(沖縄タイムス)
発足から1カ月弱で不祥事が発覚したデジタル庁。幹部が事業者から3回にわたって計約12万円の接待を受け国家公務員倫理規程に違反していた。ご覧のように各紙は一面や政治面で大きく報じた。
では、平井卓也デジタル大臣の地元である香川県の「四国新聞」はどうだったか。地元紙だからさぞかし大きく報じたことだろう。ところが見つからない、あれ……?
平井卓也も「ファミリーガチャ」大当たり
ようやく2面のいちばん下にあった。
「接待でデジ庁次官級処分」(9月25日)
ベタ記事で小さくて目立たない。こっそりとした感じ。地元紙なのにこれは一体どういうことなのだろう。
思い出した! 平井卓也先生にとって四国新聞はただの地元紙ではなかった。弟が四国新聞の社長を務めていて社主は母親。つまり平井一族のオーナー経営だったのである。親ガチャ、ファミリーガチャ大当たりがここにも。
そういえば平井氏が東京五輪・パラリンピック向けアプリの請負先であるNECを「脅しておいた方がよい」と発言した音声が問題になったことがあった。
あのときも四国新聞は小っちゃく伝え(6月5日)、むしろ「税金の無駄なくすための発言」という平井先生の言葉を見出しにしていた。そして今回の不祥事もベタ記事で処理。河野太郎に負けないくらいのファミリー企業のやさしさである。