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「役者を続けられるのか、続けていいのか…」伊藤健太郎(24)が明かす“事故後の自粛生活”で向き合った本心

 昨年10月の事故以来、活動を休止していた俳優の伊藤健太郎(24)が、9月28日発売の「週刊文春CINEMA!」にて“再始動対談”に臨んだ。対談相手は、主演作『惡の華』で監督を務めた井口昇監督。井口監督に対し、事故後の自粛生活や、演技の世界への復帰を決断した経緯について、現在の率直な思いを明かしている。

「もう撮影があるわけではないのに…」

 伊藤は昨年10月28日、都内で乗用車を運転中にバイクと衝突し、現場を立ち去ったとして、翌日、自動車運転処罰法違反と道路交通法違反の疑いで警視庁に逮捕された(30日に釈放)。その報道を受け、出演を予定していたドラマからの降板が決定するなど、芸能活動は休止状態に。そこから始まった自粛生活の中で、伊藤は何を思っていたのか。

伊藤健太郎氏 © 松本輝一/文藝春秋

井口 ニュースを見て、連絡をしたい気持ちはあったけれど、僕らが声をかけないほうがいいと思っていた。

伊藤 ご心配をおかけしました。自分の起こしたことで多くの方にご迷惑をおかけしてしまい、応援してくれていた人たちに失望や悲しみを与えてしまいました。生活もがらりと変わりました。それまで毎日、2本3本と台本に追われていたのに、何もなくなってしまった。

「週刊文春CINEMA!」
「週刊文春CINEMA!」

井口 うん。

伊藤 朝ぱっと起きて、遅刻だと思って慌てるんですけど、ああないんだ、と気づく。そんなことが何日も続きました。もう撮影があるわけではないのに、それは分かっていても、心のどこかにはセリフを覚えなくちゃと焦る気持ちが残っている。ぴたりと時間が止まって、このまま役者を続けられるのか、続けていいのかも分からなくなってしまった。

 今年3月25日には不起訴処分が決定し、同日、伊藤は自身のSNSに直筆の謝罪文をアップした。また、6月には“復帰作”となる主演舞台の公演・配信が10月に決定したことを発表。「役者を続けられるのか、続けていいのか」と悩んでいた伊藤が復帰を決意した裏には、どんな気持ちの変化があったのか。