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“お子様のお小遣いでたくさん買えるもの”がコンセプト

――サン宝石の人気に火がついたきっかけはなんだったのでしょうか。

渡邊 やはり売り方だと思います。2000年頃、女児向けの漫画雑誌が非常に人気があった時代に、弊社はほぼ毎号、広告を打っていたと聞いております。広告ではあるのですが、同時に注文も取れるシステムでしたので、新規のお客様の獲得に繋がっていたこともあって、一気に売り上げが伸びました。

――サン宝石の商品は1つ1円からなど、安い商品ばかりですよね。

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渡邊 価格のコンセプトといたしましては、“お子様のお小遣いでたくさん買えるもの”ということで値付けをしております。

商品はコンパクトにまとめられて発送される ©文藝春秋(撮影・宮崎慎之輔)

――商品数がとても多いですが、年間どれくらいの商品を生み出しているのでしょうか。

渡邊 しっかりとは調べたことはないですが、ゆうに1万商品は超えてくるんじゃないかと思います。

 サン宝石は年間で6カタログ発行しておりまして、大体、1カタログで700から800程度の商品が掲載されております。WEBでもECサイトで販売をしておりますので、現状すぐにお買い求めできる商品といたしましては、合わせて2500くらいの商品ラインナップがございます。

――すごい数ですね。

渡邊 そうですね。カタログでは毎号、新商品を投入しているのですが、大体、約4割から5割くらい、新しいものを入れている状況です。既視感が出ないように、努力しているところではありますね。

――「この商品はイマイチだったな」と思ったら、すぐにやめる?

渡邊 従来商品といたしまして、前号に載っていた商品を引き継ぐこともあるんですけれども、売り上げがそこまで立たなかった商品に関しましては、その号で終了というかたちにして、WEBでセールするなどして消化するようにしております。

渡邊駿専務取締役 ©文藝春秋(撮影・宮崎慎之輔)

仕入れから企画まで全て自前で

――アクセサリーから筆記用具、ファンシー雑貨など商品は多岐にわたっていますが、それらの商品はいちから全て考えていらっしゃるのでしょうか。

渡邊 そうですね。弊社は仕入れから企画のところまで全て自分たち、自前でやっております。そういったこともあって、価格が低くできているというところでもございます。

――お子様向けの商品を販売する上で気を付けている事はなんでしょうか。

渡邊 例えば、アクセサリーはいろんなものを展開しているんですけれども、子供向けのものになりますので、「ピアス」は扱っていないんですね。穴を開けることが必要になる「ピアス」はないのですが、「マグネットピアス」や「イヤリング」みたいなものは扱っています。やはり弊社のターゲット層に合った商品というものを軸に展開するようにしています。

――数えきれないほどある商品の中で一番売れた商品はなんでしょうか。

渡邊 やはり弊社のオリジナルキャラクターの「ほっぺちゃん」の商品になるかと思います。「ほっぺちゃん」は、いろんな商品を展開したんですけれども、メインとしてはオブジェとして置いて飾れるものと、キーホルダーみたいなかたちで何かにくっつけて飾れるもの。こちらに関しては非常に多くのお客様に手に取っていただきました。