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駒澤大の「原点と責任」と東洋大の「酒井監督」が今年もかっこよかった――出雲駅伝「TVに映らなかった名場面」後編

駒澤大の「原点と責任」と東洋大の「酒井監督」が今年もかっこよかった――出雲駅伝「TVに映らなかった名場面」後編

2021/10/16
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【7】東洋大・酒井監督は今年もかっこよかった

 夏頃からずっと気になっていたのが、東洋大の選手たちが左の二の腕につけている白いオセロのような物体です。呼吸が楽になるネックレスとか、体のバランスを整えると言われるスパイラルテープとか、これまで色々なランニングギアを見てきましたが、こんなものは見たことがないし、どんな効能があるかもわからない。ちょっとチップっぽいので、何かを測定するセンサーかもしれません。

東洋大の選手が左肩につけている謎の“オセロ”

 あまりに気になったので、出雲で酒井監督に聞こうと思っていたのですが、結局聞けませんでした。なぜかと言うと、酒井監督がめちゃくちゃかっこよかったからです。夏に会った時よりも体が絞れていて、いかしたサングラスをかけている。かっこよさに舞い上がって、聞きたいことが吹っ飛んでしまいました(笑)。

かっこよすぎる東洋大・酒井監督

 テレビ中継では酒井監督の姿があまり映っていなかったようですが、東洋大学ファンの皆さん、「酒井監督は今年もかっこいいですよ」ということだけはお伝えしておきます。

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◆◆◆

 話題に事欠かなかった今年の出雲駅伝。最後に西本氏がどうしても伝えておきたいことがあると言う。

「実は今駅伝界を一番騒がせているニュースがあるんです。それは僕の友人のEKIDEN MANIAさんのツイートが、東京オリンピックを境にピタリと止まっていること。マニアさんは、各地で行われている陸上大会のリザルトを淡々とツイートしてきた、インターネット陸上界の良心とも言える人です。

 バズらせようという野心はない、小さな大会でも見逃さない、記録を正確に伝えてくれる…彼のツイートは日本中の陸上ファンの情報源として重宝されてきました。誰もが駅伝シーズンが始まったら活動再開すると思っていたのですが、出雲駅伝が始まっても、ツイートどころかリツイートもない。この異常事態に出雲駅伝の会場では、“山の神”柏原竜二さんはじめ、各大学の監督や選手から『マニアさんはどうしたんですか?』と聞かれることに。だけど実は僕も全然連絡が取れていないんです。

 そこで今回、この記事を通じて“捜索願”を出したいと思います。情報をお持ちの方はEKIDEN NewsのTwitter (https://twitter.com/EKIDEN_News)にリプをお寄せください。そしてマニアさん、この記事を見ていたら、何も書かなくていいのでそっとリツイートをしてください…」

 次の注目は10月23日に行われる箱根駅伝予選会。どんなレースになるのか、そしてEKIDEN MANIAさんは見つかるのか――。情報が入り次第、文春オンラインでお伝えする。

撮影/EKIDEN News 構成/林田順子(モオ)

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