ブラジルに発つ実の父親と、日本に残る継母。どちらを選ぶ?
優子が小学5年生にあがる時、父親が会社の転勤でブラジルに行くことに。梨花は日本に残ると主張し、どちらを選ぶか決断を迫られた優子は、「今の友だちと離れたくない」という理由で梨花と暮らす決意をする。
こうして、梨花との二人暮らしが始まった。優子はブラジルにいる父親に手紙を送るものの、一切返事が来ないまま時間が過ぎる。
梨花は優子の欲しいものを必死に与えようと奔走。柴犬に触れたい優子のために、大家さんが柴犬を飼っているアパートへ引っ越し。ピアノの練習をしたい優子のために、家にグランドピアノがあるお金持ちの「泉ヶ原さん」と結婚。梨花のフットワークの軽さに、優子は驚きながらも感謝していた。
「次は高学歴男子もいいかなって」
そして優子が高校受験の勉強で苦労している時に、梨花から家庭教師として紹介されたのが「森宮さん」。森宮さんは東大出身のエリートサラリーマン。
既に泉ヶ原さんとも離婚していた梨花は、「優子ちゃんの家庭教師をしてくれたら森宮くんと結婚してあげる」と無茶苦茶なことを言って2人を驚かせる。
梨花の言い分は「水戸さんはかっこよかったでしょ。泉ヶ原さんはお金持ちで、そしたら次は高学歴男子もいいかなって」。
こうして梨花と森宮さんと優子の暮らしが始まった。3人の生活は順調に思えたが…。
突然の家出。しばらくして手紙と離婚届が送られてきた
梨花は突然、何の前触れもなく森宮家を出て行ってしまう。しばらくして送られてきた手紙には「離婚したい」という文面と一緒に離婚届が同封されていた。
一方的に別れを告げられた森宮さんは、残された優子と一緒に生活をすることに。
急に音信不通になった梨花はどこに行ったのか、急に優子の前から消えたのはなぜなのかーー。このマンガを読むにはこちらから。
コミカライズ版『そして、バトンは渡された』は10月19日(火)より発売。原作と併せてお楽しみください。