「キレがない」「ちょっと足腰弱ってるね」とあしらったうえに無理な注文も
ドアラの“きょうの一言”〈スポーツも雨も準備が大事!〉を受けてのコメントだったが、他の解説者も失敗に対して容赦しない。星野仙一監督時代に中継ぎのエースとして活躍した鹿島忠氏は「今日はちょっとキレがないですね」(8月21日)と冷静なトーンで反応。2度の首位打者を獲得した谷沢健一氏は「ちょっと足腰弱ってるね」(9月21日)と下半身の衰えを指摘した。
この日に限らず、谷沢氏はドアラに厳しい。9月14日の広島戦では、斎藤誠征アナがドアラの一言〈すっかり秋 食欲の秋 スポーツの秋〉を読むと、「なんか平凡なコメントだね」とあしらい、さらには無理な注文を始めた。
谷沢氏 今日はバク転を10回ぐらいやってほしいね。
斎藤アナ はっはっはは。いわゆるカンペ芸にも手厳しく、そしてパフォーマンスにも厳しい谷沢さんのその言葉が聞こえているかどうか!
谷沢氏 もっといけ! もっといけ!
(バック転成功/観客拍手)
谷沢氏 ダメだよ、10回ぐらいやらないと。
斎藤アナ いやいや、そんな風に煽る解説の方は初めてです(笑)。
谷沢氏 はっはっは。
斎藤アナ とはいえ、成功ということになりました。
谷沢氏 いや~不満だなあ。
この要求は、谷沢氏がドアラを認めた証拠だろう。“ドアラいじり”はバック転だけに留まらない。通常、ぬいぐるみの中の人に触れることはタブーだが、解説陣はお構いなしに言及していく。
「ずっ~と同じ人だったらね、かなりの歳を取ってるでしょうね」(達川光男氏/8月19日)
「(腰をさすっていたため)ドアラも歳を取ってきたんですかね」(和田一浩氏/10月14日)
「(腰が痛そうな姿を見て)若くないんだなと思っちゃいましたね。それこそ、バンテリンのお世話ですよね」(鈴木孝政氏/10月12日)
ちなみに、吉見氏は「ドアラは人間じゃない……コアラ?」(9月22日)と根本的な疑問を投げかけていた。ほとんどの解説者が何かしらの突っ込みを入れる中で、最も手厳しいのが中日で監督、コーチを務めた森繁和氏である。