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「酔っぱらって歯も磨かず顔も洗わずに寝るのは至福」 “ただれた生活”を送るマンガ家、川尻こだまの敬語で話す“意外な”素顔

「酔っぱらって歯も磨かず顔も洗わずに寝るのは至福」 “ただれた生活”を送るマンガ家、川尻こだまの敬語で話す“意外な”素顔

川尻こだまさんインタビュー#1

2021/11/05
note

投稿はゆるい「毎日投稿」サイクル

──Twitterのフォロワー数やいいねの数ももちろんですが、投稿に対してのリツイートやリプライも非常に多いですよね。どんな反響が多いですか? 

川尻 共感や「自分自身を見ているみたい」というコメントを多くいただきます。いいねもたくさんいただくのですが、コメダ珈琲店にはじめて行った時のミスオーダーを描いた投稿は、「2~3万いいねくらいいくかな」と思っていたら、16万いいねをいただいて驚きました。

──閲覧数を伸ばすために、Twitterの投稿回数や時間なども決めているのですか?

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川尻 あまり考えていないです……。ただ、Twitterから人気になった「ちいかわ」のナガノさんなどもそうですが、毎日アップされると読む方としては嬉しいので、毎日投稿しようというのは決めていました。でも24時間に1回の投稿だと結構苦しいので、35時間に1回くらいでいいことにして、昼に投稿したら翌日は夕方か夜くらいに、その次の日は深夜か朝に投稿するという、ゆるい「毎日投稿」サイクルにしています。

誰かがイヤな気持ちになる投稿はしない

──川尻さんのマンガを読むと、ダメな自分も愛おしく感じます。読者がネガティブな気持ちにならないように、どのようなことを意識されているのですか?

川尻 イヤな気持ちになった時こそ「ネタ」だと思って、マンガに描くようにしています。たとえば、以前、スーパーで買ってきたたまごを不注意で全部割ってしまったことがあるんですけど、クソデカ卵焼きにしてマンガに描いたらすっきりしました。

──「あたしゃ○○が好きだよ」という好きなモノ投稿も毎日されています。もともと物事をポジティブにとらえるタイプなのですか?

川尻 そういう側面はあるかもしれません。以前「嫌いなものはありますか?」とご質問をいただいたので、何度か「あたしゃ○○が嫌いだよ」という投稿をしたこともあったんですけど、たとえ私が嫌いでもそれを好きな方が見たらいい気分にはなりませんよね。実際、「私は○○好きなんですけど……」というリプライもいただいたので、わざわざ誰かがイヤな気持ちになる投稿はしなくてもいいや、と思って好きなものだけ描くようにしています。