「かみさんの悪口で仕事しようとは思ってないけど、芸人が家庭の話をする時ってついおもしろおかしく話しちゃいますよね。『倦怠期はあるからこまめに抱いてやる方がいい』って言ってみたり。今はそういう時代じゃないのはわかってるし、迷惑かけてるなぁとは思います。でも僕らの世代はそうやって育ってきちゃってますからね……」
ダチョウ倶楽部・上島竜兵さん(60)の芸人キャリアは36年、結婚生活は27年。上島さんの傍らには、いつも妻の広川ひかるさん(51)がいた。
上島さんは「家族のことを話すのは気が重いんだけど」と話すと、ゆっくりと口を開いた。
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――上島さんは1994年に、33歳で結婚されています。広川ひかるさんとはどうやって知り合われたんですか?
上島 そんな大げさな馴れ初めはないんですけど、ダチョウ倶楽部がちょっとずつ売れてきた1990年頃に、妻もものまね番組で優勝したりしていて、リーダーや仲間たち大勢で一緒に飲みに行ったのがきっかけだったと思います。
――どんな交際だったんでしょう。
上島 一緒にプロレスを観に行ったりしましたね。3年半くらい付き合って、僕の方から「結婚してよ」とプロポーズしました。
――広川さんのご実家へも結婚の挨拶に行かれたんですか?
上島 もちろん行きましたよ、あれは緊張しましたね……。僕はこんな芸風なので、彼女のお父さんも最初はやっぱり心配していて、年齢が10歳違うのも不安だったようです。しかも芸人の悪い癖で、結婚の挨拶に行ったときのことまでネタにしたりもしましたし。向こうの親族には迷惑をかけました。
――ひかる夫人はどんな方なんですか。
上島 かみさんの話は本当に恥ずかしいんですよね……。
――先日上島さんが結婚したばかりの後輩からアドバイスを求められた時は「倦怠期はあるからこまめに抱いてやる方がいい」ともコメントされていました。
上島 しゃれですよ、しゃれ! 最近はみんな何か珍しいことを言うと、すぐネットニュースになるでしょ。だから家に帰るときも「かみさんがニュースを読んでるかな?」って思いながらドアを開けたりします。言われたら嫌だっていうのはわかってるんですけどね……。