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「お前は何を言ってるんだ」上島竜兵が忘れられない、志村けんに愚痴ったら“マジ説教”された夜

上島竜兵さんインタビュー#2

 ダチョウ倶楽部が1985年に誕生してから36年。熱湯風呂にアツアツおでん、バンジージャンプなど数々の修羅場をくぐり抜けてきた希代のリアクション芸人・上島竜兵(60)は今年還暦を迎えた。「竜兵会」を筆頭に後輩に慕われる一方で、志村けん、ビートたけし、片岡鶴太郎など“大物”の懐に飛び込むのも誰よりも得意だった。上島さんが“師匠”たちとの知られざるエピソードを語る。

◆ ◆ ◆

上島 自分で言うのも変ですけど、僕は“子分肌”だからね(笑)。駆け出しの頃に最初に憧れたのは、同じ太田プロの片岡鶴太郎さん。僕のリアクション芸は、鶴太郎さんから勉強したと言っても過言ではないです。「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)でたけしさんに熱いおでんを当てられたり、「オールナイトフジ」(フジテレビ系)で裸で走りまわったり。MCもできてリアクションもできる。レギュラーも10本ぐらい抱えて、鶴太郎さんは最高の芸人ですよ。

ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん

「鶴太郎さん、この店にいるな」

――鶴太郎さんというと今はヨガや絵画のイメージが強いですが、当時は体を張るタイプの芸人さんでしたよね。

上島 そうなんですよ。「オールナイトフジ」の頃は体型的にもぽっちゃりして僕と似ていたし、下ネタも連発してね。だから、目指すなら鶴太郎さんのような芸人だと思っていました。番組にも何度も呼んでもらって、食事に連れて行ってもらったりもしました。芸人なのに本当にオシャレで驚いたのを覚えてます。

ダチョウ倶楽部と片岡鶴太郎さん 事務所提供

――オシャレというのはどういうことでしょう?

上島 仕事が終わって飲みに行く時に、服を着替えるんですよ。スーツもいいし、いつもキレイな靴を履いてるんですよね。かといって別に高級クラブへ行くわけではなく、こじんまりした割烹でお酒を飲んで、六本木の行きつけのカラオケパブに行く感じ。バーボンの水割りを指でかき混ぜてカランとやって「竜ちゃんさ……」って静かに話すんですよ。後から合流する時も、ビルのエレベーターに乗ったら「鶴太郎さん、この店にいるな」って分かるんです。シャネルの香水のいい匂いがするから(笑)。