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可愛らしいアイドルと、飾り気のない女芸人…“令和の下妻物語”『キョコロヒー』の女たちに、女の私が萌えるワケ

2021/11/17

 テレビを見ていると「世の女性たちって、恋愛や食事の話にこんなに興味があるのかな?」と不思議に思うことがある。

 女性同士のトーク番組となると、なぜか恋愛トークやグルメや旅行の話題が多いような気がしてしまうからだ。

 もちろん恋愛も食事も、女性同士で話すと楽しい話題のひとつであることはたしかだ。男女問わず面白く観ることができる内容であることも分かる。しかし一方で、単純に自分の好きなものについてプレゼンする番組や、なにかテーマを決めて喋る番組だと、どうしてもレギュラーメンバーは男性が話すことが多い。

 それがお笑い番組の場合、出演する芸人さんたちの男女比の分母が違うとはいえ、なんだか寂しくなる瞬間だ。女性同士だって、日々ただ趣味の話や仕事の話をしているのに。

 しかしそんな中で、そうした「当たり前」を覆す、最近人気のテレビ番組がある。

『キョコロヒー』という深夜のトーク番組である。

『キョコロヒー』番組概要(公式HPより)

番組コンセプトは「ダンスの魅力を掘り下げる」だったが…

 出演者は、芸人のヒコロヒーと、日向坂46メンバーである齊藤京子。この女性ふたりがレギュラーのトークバラエティ番組は、2021年4月に始まった。当初の番組コンセプトは、「ダンスの魅力を掘り下げるトークバラエティ」だった。

 なぜダンスにフォーカスした番組になったかといえば、SNSでダンス動画の投稿がブームだったためらしい。しかしキャスティングされたヒコロヒーも齊藤も、そこまでダンスに詳しくはなかった。ヒコロヒーに至ってはスタッフが「学生時代にダンス部だった」という噂を聞いたらしいが、実際には帰宅部だったことも番組内で判明している。その結果、VTRではダンスについて触れつつも、ヒコロヒーと齊藤のトークが番組の主な内容になっていく。

 最初はテレビ朝日の深夜2時36分から始まる番組だったが、口コミが広がり、2021年7月に開催された「バラバラ大選挙」(※テレビ朝日の深夜バラエティ番組で視聴者が投票し、一番面白い番組を決める企画)で、1位を獲得する。その人気を受けて、放送時間は夜の12時過ぎからに変更された。