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ゆりやんレトリィバァが“噂のポンコツ系マネジャー”を信頼するワケ「経験ないのに恋愛相談でメンタル調整してくれる(笑)」

2021/09/26

 芸歴10年目以下が参加資格となった『R-1グランプリ2021』で、念願だった栄冠を手にしたゆりやんレトリィバァ。吉本興業の養成所NSCを主席で卒業後、『女芸人No.1決定戦 THE W』優勝や2019年のアメリカ・オーディション番組『アメリカズ・ゴッド・タレント』出演など芸人として活動のみならず、近年はモード誌への出演や人気美容ブランドのブランドパートナーに就任するなど、多方面で活躍している。

 そんな彼女を、若手時代から担当しているマネジャー・牧修平さんが、どうやら変わった人物らしい。大阪時代に担当していた兄弟漫才師・ミキからは、ラジオ番組の中で毎回いろんな失敗をイジられてたほどの愛されキャラ。芸人に渡す前にファンから差し入れられたお菓子を食べて劇場の支配人に怒られたり、先輩が連絡しても電話に出ないなど面白エピソードは数知れず。「なかなか連絡がつかない」という噂も耳にする。

撮影/平松市聖 ©文藝春秋

 吉本のマネジャーといえば、かつては芸人たちに面白いエピソードを提供する個性的なキャラクターが揃っていた。近年は少し状況が変わったのか、バラエティ番組に出演しているマネジャー陣は有能な人ばかりだ。

 そんな中、牧さんはどんな人物なのだろうかと、ゆりやんレトリィバァへ取材を申し込んだところ、すぐにゴーサインが出た。連絡がつかないと噂の牧さんがすぐOKをくれたのは、自分のエピソードを話すことを面白がってくれたからだろうか。

 取材現場へ現れたゆりやんにその話をしたところ、こう言って笑った。

「普段はこういう話が来てますって説明してから(取材の日などを)決めていくんですけど、この取材は知らん間に入ってました。確かに自分の話をするから、すぐオッケーしたのかもしれませんね」

 そして、「牧くんとはなんでも話せる仲。すごく信頼していますし、今は親友やと思っています。いままですごく支えてもらってきました。でも、これまでにはほんまにいろんなことがあったんです」と、牧さんとの二人三脚の日々を語ってくれた。

◆◆◆

見た目も喋り方も頼りなさそう…マネージャーの第一印象

――牧さんは、いつからゆりやんさんを担当されているんですか?

ゆりやん 吉本って、若手の頃はマネジメントのデスクの方が、養成所を卒業した1期を丸ごとを取りまとめて、担当してくださるんです。私も最初は若手の中の1人やったんですけど、初めて個人マネジャーに付いていただいたのが2016年。個人マネジャーといっても1人で数組を持つんですけど、それでも嬉しくて「誰がなってくれるんですか?」って聞いたところ、「牧くんってわかりますか?」って言われたんです。

撮影/平松市聖 ©文藝春秋

 だから、「げっ、もしかしてあのコボちゃんみたいな、鼻が赤い人ですか?」って聞いて「そうです」って言われた瞬間、私の芸人人生は終わった……と思いました。牧くんとは、それ以前に舞台のお仕事で一度会ってまして。その時、見た目も喋り方も頼りなさそうやなぁと思っていたんです。

――最初の印象は、あまりよくなかったんですね。

ゆりやん そうですね。けどその後、挨拶に来てくれて「(かなり大きな声で声真似しながら)ゆりやんさん! よろしくお願いします! 僕は! ゆりやんさんのネタを初めて観た時! あぁ! ほかの人とは違うなぁって思ったんです!」って言ってくれたんです。それを聞いて、頼りなさそうやけど、愛がある人やし、一生懸命仕事してくれそうやな。仲良くしたいなと思いました。