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 その後にもう1回、牧くんのTwitterを見てみたら、私のライブの告知をしてくれてたのはありがたかったんですけど、一緒に「あぁ、久しぶりにUSJ行こうかなぁ」って呟いていて……。

――面白いですね(笑)。

ゆりやん はい(笑)。でも当時は「何付け足してんの?」って思って、ブロックしてしまったんです。今はちゃんと告知してくれるようになったんですけど、まだブロックを解除してないので、牧くんは私のツイートを見られない。だから、別に持っている自分のアカウントで私をフォローして、告知をコピーペーストして自分のTwitterで告知してくれてます(笑)。

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食事や運動で生活を改善したら、イライラすることがなくなった

――イライラが募っていたのは、何年前のことですか?

ゆりやん 2年前くらいですかねぇ? 当時、めっちゃ売れたくて殺気立ってたと言いますか。牧くんに対して怒ってたこともありましたけど、関係ないことでもずっとイライラして泣いたりしてたんです。今思えば、食事や生活が乱れてホルモンバランスが崩れてたんでしょうね。

撮影/平松市聖 ©文藝春秋

 ちょうどその頃、ボディトレーナーの岡部友さんと出会って、食事とか運動で生活が改善していったら、イライラすることがなくなったんです。牧くんとのことも思い返してみると、怒るようなことじゃなかったなぁって思うことが多くて、随分反省しました。

――ゆりやんさんが怒りをぶつけた時、牧さんは言い返さなかったんですか?

ゆりやん 牧くんは人生のなかで怒ったことがないらしいです。大学時代には2年生までアメフトをやっていて、ポジションはディフェンスバックやったらしいんです。私、詳しくなくて申し訳ないんですけど、辞めたり挫折したりする人も多い厳しいポジションらしくて。牧くんが何を言われても飄々としていられるのは、ディフェンスバックで培われた根性があるからなのかもしれないです。だからか、私にもいつも寛容でいてくれて。

いつも味方でいてくれるので、今は感謝している

 いつやったか、私が大失敗をして迷惑かけそうになったことがあったんですよ。どうしよー!と不安になって牧くんに「これ、どうなりますか?」って聞いたら、「簡単です! 僕が謝って、僕が怒られるだけです!」って言い切ってくれて。

撮影/平松市聖 ©文藝春秋

――かっこいい!

ゆりやん あの時はすごく助かりました。最初の約束どおり、いつも味方でいてくれるので、今はめっちゃ感謝してます。けど、今もミスはたまにあって。例えば「明日の集合時間、まだ来てないけど?」って連絡したら、「申し訳ないです。すぐ送ります!」って返してくれるんですね。

 そういう時には私から「どうせあれなんやろ?『なんだよ、こいつ。自分はアンケートとかすぐ送って来ないくせに、僕が遅れたらブーブー言って』って思ってるやろ……ちゃうねん!」って絡むんですけど、牧くんは「僕、そんなこと思ってないです~」って言い返してくるんです。

 実は、このやりとり、よくやってまして。イライラが落ち着いてから、このやりとりをコントにして、今年の『R-1グランプリ2021』でやったんです。