「これからは顔を変えずにチームを変えていきたいと思います!」

 11月4日、深紅のスーツ姿で就任会見に臨んだ日ハムの新庄剛志監督(49)。3000万円かけたという自身の美容整形もネタにしつつ、奇想天外な構想を次々と披露したが、その本心は――。

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会見にはメディア計35社が殺到

選手たちは期待と不安が入り混じった様子

 メディア分析・調査を行う「ニホンモニター」によれば、就任会見から2日間の露出効果は、広告費に換算して、なんと105億円。

「来季、球界の話題が新庄を中心に回るのは確実。中田翔騒動やベンチでの差別発言問題など、球団についたネガティブイメージも、一気に吹き飛ばした。ここまでは日ハムの目論見通りでしょう」(運動部デスク)

 本人が提案した“ビッグボス”の呼び名もすぐさま定着。だが、指導者経験はなく、手腕は未知数だ。

「選手たちは『いったいどうなるんでしょうか……』と、期待と不安が入り混じった様子です」(同前)

会ってみると「印象はガラリと変わった」

 会見でも「球場の天井から登場」など破天荒な公約に注目が集まったが、三沢今朝治・長野県民球団相談役はこう指摘する。

「全て計算尽くですよ。派手な言動に目が行きがちですが、野球に関しては厳しく、真面目な男です」

 三沢氏は日ハムの統括本部長だった03年オフ、当時メジャーに渡っていた新庄を獲得した人物だ。

「当初、役員会では彼のキャラクターに否定的な意見も出ました。私も一抹の不安はありましたが、会ってみると、実に気遣いのできる人物で、印象はガラリと変わったんです」(同前)

 新庄は翌年から北海道に移転した日ハムの目玉選手となる。三沢氏が続ける。