北海道旭川市で3月、当時中学2年生だった女子生徒が遺体で見つかり、背景にいじめがあったのではないかとして第三者委員会が調査をしている問題。
娘が遺体で発見されてから7か月余りが経ち、女子生徒の母親がインタビューに応じた。
悲痛な胸の内と、思うように進まないと感じる調査への疑問を語った。
遺体での発見から7か月余り…見えない真相
この問題は3月、旭川市内の公園で当時中学2年生だった広瀬爽彩さん(当時14)が凍死しているのが見つかり、旭川市教育委員会が5月に設置した第三者委員会がいじめの調査を進めているものだ。
開示された文書や遺族の代理人弁護士によると、広瀬さんは2019年6月、市内の公園で他の生徒らとトラブルになり、川に入り自殺を図ろうとしていて、その際川に入った状態で学校に電話し、教師に「死にたい」と訴えていたということだ。
北海道教育委員会は、「いじめの疑いがある」として旭川市教育委員会に対応を指導したが、市教委や学校はいじめと判断をしなかった。
広瀬さんは退院後に転校したが、2021年3月、公園で遺体で発見された。
母親が語った全文だ。
「今も実感がない。まだ受け止め切れていない状況」
(Q.遺体発見から7か月余り…いまの心境は)
広瀬さんの母親:
今も実感がない。考えないようにしているのが正しいのか…出かけているのかな、おばあちゃん家に行っているのかなと、まだ受け止め切れていない状況です
(Q.幼少期はどんな娘さんでしたか)
本当にやんちゃで、いたずらも好きで。絵を描くのが好きで壁や家具にも描いてしまい、それを叱っても描き続けるので親の方が諦めるという子でした
(Q.小中学校時代はどう見ていましたか)
まじめで、勉強が好きで、先生が好きで。あまり悪いことをすることもなく、まじめな子でした
(Q.9月が15歳の誕生日でしたね)
本人がいない誕生日というのがすごく辛くて。ケーキも用意して飾りつけもしたんですけど、やる(準備する)ことにその時は後悔してしまった…。でも多分来年もやるかなと思っています