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田中氏の“日大支配”に内部から異論の声が出なかった背景
「田中氏に目を掛けていた瀬在幸安総長が彼の言動に疑問を持ち始めると、田中氏は“反瀬在”に転じた。瀬在氏は6名の弁護士から成る特別調査委員会を作り、田中氏に自宅待機を命じて疑惑の調査を指示。だが調査は結局うやむやになり、2005年の総長選では田中氏が推す小嶋勝衛氏が、瀬在氏を破った。その後、田中氏は名古屋で行なわれたイベントに一緒に出席した小嶋氏に『会わせたい人がいる』と切り出した。迎えの車が向かった先に居たのは、司氏だったそうです」(日大元幹部)
異例の5期にわたって理事長を務め、アメフトの悪質タックル問題など日大を巡る様々なスキャンダルが明るみに出ても、田中氏の“日大支配”に内部から異論の声が出なかった背景には、こうした暴力団との“蜜月”があった。暴力団幹部と田中氏が並ぶ一連の写真は、こうした田中氏の“伝説”が絵空事ではないことを雄弁に物語っている。
12月1日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」および12月2日(木)発売の「週刊文春」では、東京地検特捜部から上級庁への詳しい報告内容や、捜査の紆余曲折も含めた田中氏の「黒歴史」について、西﨑氏が2ページにわたって寄稿している。
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日大のドン・田中英寿の「黒歴史」 弘道会との蜜月、相撲利権…
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