受け継がれる商品で「エシカル消費」をより多くの人へ
しかし、そもそもなぜ寝具メーカーがダウンジャケットを開発したのか。
背景にはファッション業界が抱える課題がある。
環境省によると、国内での衣服の供給量は、1990年には20億点だったが、2019年には35億点と、約1.8倍にもなっている。
一方で、服を手放す際は、7割はごみとして捨てられていて、年間48万トンもの服が焼却や埋め立てにより処分されている。
長く大切に着られる服を選ぶことは、身近な環境問題への取り組みなのだ。
やよいディライトでは、親から子、そして孫へと受け継がれるような商品を目指したと話す。
やよいディライト 重泉愛さん:
羽毛の品質に、職人の熟練の技術も組み合わさり、本当に100年使える。購入した人にも100年使いたいと思ってもらえる商品になっている。長く皆さんに使ってもらいたい
ダウンの裏地には、こうした思いに共感する県内在住のアーティストのデザインをプリントした。
現代アート作家(雫石町出身) 松嶺貴幸さん:
爆竹で絵画を作っている。爆発の勢いで打ち破る、新しく殻を破って、挑戦していくという思いを作品に込めている。ダウンを着る人にも共感してもらい、元気を出してほしい
今回クラウドファンディングで購入者を募っているが、すでに目標額の20倍以上が集まり、スタートは順調。
西島芽アナウンサー:
まさに未来につながる商品ですね!
やよいディライト 重泉愛さん:
このダウンジャケットで、「エシカル消費」が、より多くの皆さんに広がってくれることを願っています
(岩手めんこいテレビ)