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《新選組壊滅の日》鳥羽伏見の戦いで死傷者続出。しかし、内部崩壊の兆しはその前から…

コミックで辿る「新選組」の末路

2022/01/03

source : 文春コミック

genre : エンタメ, 読書, 歴史

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「士道不覚悟」の宣告

 隊の中で、怯懦という評価を受けつつある鹿内。しかし、土方は鹿内に名誉挽回の機会を与えようと決意する。折も折、三条大橋に掲げられた長州の罪状を列挙した制札が何者かに引き抜かれるという「三条制札事件」が勃発する。

 

 三条制札事件を探索中、鹿内は犯人を目前にするが、恐怖心から体が石のように固まってしまう。

 

 近藤勇は土方に「士道不覚悟」を宣告する。

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「士道不覚悟」になれば、切腹、斬首、密殺のいずれかの処置が待っている。鹿内の運命は決した。討手は友人の原田左之助になった。

 

 友人を討たねばならぬ立場に陥った原田は、新選組の在り方を痛烈に批判する。

「人間には誰しも間違いがある。それがわからぬ近藤や土方は大馬鹿だ。隊士は敵ではない、同志だ。こんなことを続けていてはいずれ新選組も……」

「もういいです。原田さん、ありがとう」鹿内は寂しく笑う。その後の鹿内の運命は──。

 続きは、文春オンライン連載『新選組血風録』(原作・司馬遼太郎 作画・森秀樹)でお楽しみください。

 新選組幹部が幕臣に取り立てられたことをきっかけに、伊東甲子太郎ら15人が新選組から分離し、御陵衛士を結成。新選組と御陵衛士との間で、血で血を争う内部抗争が勃発する。

 首謀者の伊東甲子太郎は斬殺され、死体は油小路にさらされた。かたや、近藤勇は御陵衛士の残党によって銃撃され、鳥羽伏見の戦いでは指揮をとることができなかった。薩長と雌雄を決する前に、新選組は内なる敵との闘いに敗れつつあったのかもしれない……。

 12月25日~2022年1月10日の期間限定で、『新選組血風録』に収録されている「芹沢鴨の暗殺」「海仙寺党異聞」「胡沙笛を吹く武士」を全話公開しています。

新選組血風録(三)

司馬 遼太郎 ,森 秀樹

文藝春秋

2021年9月15日 発売

新選組血風録(二) (文春時代コミックス)

司馬 遼太郎 ,森 秀樹

文藝春秋

2021年8月25日 発売

新選組血風録(一) (文春時代コミックス)

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2021年7月27日 発売

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