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「ツイッターはオンラインの夜泣き小屋」

「この世界に泣いている我が子と自分が2人きりなのではないかと錯覚するほど孤独な時間に、あちこちで夜勤が発生していると思うと気が楽になるんです」(同)

 自殺を考えるほど疲弊したつぶやきと、子育てのつぶやき。事情は異なれどツイッターを利用することで日常での孤独感が救われているのが共通点だ。

 ほかには「夜泣き小屋」も紹介されていた。宮城県の30代女性、かねもとさんが自身の育児経験をもとに描き、SNSで3万件以上拡散された。かねもとさんは「現実には小屋は作れないけれど、ツイッターはオンラインの夜泣き小屋になり得る」と述べる。

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©iStock.com

《「夜泣き小屋」の魅力は、誰でも飾らない自分をさらけ出せる点だ。出入りも自由で、緩く広くつながれる。顔が見えない状態で本音を吐けるツイッターも、最初から「弱い自分」を認め合ったうえで、気が合う相手と関係を築ける。》

 身の周りでは打ち明けられないからこそ匿名の空間が役立つ。

SNSは闇でもなければ悪でもない

 この「ツイッターが産後を救う」が掲載された日の社会面には「座間殺害事件」の記事も。

「SNSで100回以上 しつこく女性誘う」(毎日新聞 11月22日)

 容疑者の手口が明らかになりつつある。セキュリティー会社客員研究員・七條麻衣子氏のコメントが載っていた。

《トラブルに巻き込まれそうな書き込みを見つけた場合は、利用者同士で声を掛け合う「おせっかい」が必要だし、悪意を持って近付いてくる人間がいることも子どもたちに伝えるべきだろう。》

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 一方で、SNSそのものに対しては次のように語る。

《ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は、抱えている気持ちを発散し「自分はここにいてもいいんだ」という承認欲求が満たされる場所になっている。》

《投稿を規制すべきだとの意見もあるが、ネットを通じて相談相手を見つけること自体を批判してはいけない。思いを吐き出す場が奪われれば、弱った若者をさらに追い詰めかねない。》

 ネットに救われている人にとっては、これもホッとする言葉だろう。

 SNSは闇でもなければ悪でもないのだ。