――それをH氏には問い詰めたのでしょうか?
DJ社長 もちろんブチギレました。
利益0円のH氏の息子に支払われていた給与
――そのほかにも何か気になる点はでてきましたか?
DJ社長 あとは細かいお金の動きでしょうか。H氏が自分の息子をレペゼン地球のメンバーに入れたいというのをずっと断っていたのですが、息子をアーティストとして会社に所属させるのは承諾したんです。音楽制作の経費だけは会社から出していい、と。でも経費に加えて給与も支払われていました。息子は一切利益を出せていないのにですよ?
あとは会社のクレジットカードに関西のルイ・ヴィトンの決済履歴が残っていたり、三軒茶屋に2部屋と野方に1部屋、メンバーも僕も知らないマンションの部屋を借りた形跡があったり……。
――なるほど。
DJ社長 何より腹立たしかったのは、メンバーの給与額ですね。ドームの舞台に立てるアーティストなのに、売れ始めた頃とほとんど金額が変わらない。もちろん給与額は上げて欲しいと何度も交渉して、数万円ずつ上がった結果がこれです。みんなが少ない給料で頑張ってくれたのは前から知っていましたが、帳簿を見てあらためて腹が立ちました。
――メンバーの給与は30万円前後と記載されています。
DJ社長 本当に腹が立ちますよ。売上を作っていたのは僕たちなのに。
――動画で語ったのは、問題の一部に過ぎないということですか。
DJ社長 言いたいことはたくさんあります。使途不明金が4000万円あったことも、もし脱税だって指摘されたら世間に頭を下げて謝るのはH氏じゃなくて僕です。経理を担当してなかったことは言い訳にならないし、代表取締役として把握していないといけなかったことではあります。でも、こうなってしまった責任をしっかりと理解して、メンバーと一から新しい活動していくことに今後は集中していこうと思っています。
◆◆◆
H氏を直撃取材
「文春オンライン」取材班は、H氏を電話で直撃取材。
すると、H氏は「会社の資本金が100万円だと色々と動かしやすいとは言ったが、100万円で会社をDJ社長に売るという約束はしていない」、「株を売る際に退職金の4800万円や曲の権利をもらうというのは見合った対価」、「喧嘩はしているけど、まだ彼らのことを可愛いと思っている。それなのに自らこんな動画を出して、何をしているんだという気持ちです」と反論。また、「後日取材にお応えします」と話した。
H氏の主張は後日詳報する。
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