文春オンライン

愛子さまは“公務デビュー”の元日にローブ・デコルテからアイボリードレスにお着替えを…一転して柔和な笑みを浮かべられた瞬間《帽子に“フラワーモチーフ”のこだわり》

2022/01/02
note

可憐なフラワーモチーフがお好きな愛子さま

 学習院女子高等科の頃は、「ラデュレ」の猫柄ビニールトートバッグをお持ちになって通学されていたことがあったが、淡いグレー地で、手鏡の中に黒猫が、その周囲に可憐なフラワーモチーフがプリントされた可愛らしいデザインだった。また、ポップな花柄が人気のイギリスのブランド「キャスキッドソン」もお気に召されたようで、「高校野球秋季大会」で学習院高等科と駿台学園高校の試合を観戦された際に、このショルダーバッグをお持ちになっていたことがある。

「オール学習院の集い」では「ケイト・スペード」の2つ折り財布をお使いになっていた愛子さま

 現代の皇室へと伝わっていった明治宮廷の伝統、特に女性皇族の衣装の変遷について記された三笠宮家の彬子さまの論文「明治宮廷の華―女性皇族の衣装の変遷と三笠宮妃殿下の昔語り―」(『明治150年記念 華ひらく皇室文化−明治宮廷を彩る技と美−』青幻舎、2018年)には、新年の祝賀行事が「一番重い」とあり、戦後は「ローブ・デコルテが第一礼装、ローブ・モンタントが第二礼装(昼の正装)となり、平成の皇室へと伝わる枠組みが形成されていく。新年の祝賀や晩餐会などは、ローブ・デコルテ、天長節、地久節、講書始、歌会始などはローブ・モンタントと、礼装の階級がひとつずつ格上げされることとなった」という。

1997年1月1日、皇居・松の間で新年祝賀の儀に臨まれる天皇皇后両陛下(当時)と皇族方。雅子さまのティアラが輝いている。スカラップカット風のドレスは若々しい印象

 天皇ご一家は、16時すぎには仙洞仮御所からお帰りになった。愛子さまの晴れ晴れしたご表情は、第一礼装をお召しになる公務をやり遂げられた達成感からだったのだろうか。雅子さまの嬉しそうなご表情も忘れがたい。愛子さまが初公務を無事終えられ、陛下も雅子さまも、深く安堵しておられるのではないだろうか。

愛子さまは“公務デビュー”の元日にローブ・デコルテからアイボリードレスにお着替えを…一転して柔和な笑みを浮かべられた瞬間《帽子に“フラワーモチーフ”のこだわり》

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文藝春秋をフォロー

関連記事