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特集観る将棋、読む将棋

2022/01/13

何も予定がない日がひと月あたり4、5日ほど

 予定の変更をしてもらうのは心苦しいが、すべての仕事を断るのもまた、難しい。

 その心情を互いに理解しているためか、毎月なんだかんだで、同じくらいの日程を2人で分けている。こんな感じで、2人揃っていれられる限り予定を詰め込んでいった結果、今年度は何も予定がない日がひと月あたり4、5日ほどになった。

 その日を使って原稿などの家で出来る作業や、娘たちと遊ぶ予定を入れている。

 1週間先のことを考えると大変なので、まずは今日1日をどう過ごすかを考える毎日である。

 冷静になると、なかなかに厳しいスケジュールだと思わなくもない。が、仕事の大変さも楽しさも、育児の大変さも楽しさも、私たちはどちらも共有しているからこそ、何とかバランスを取っていくしかないだろう。

 何はともあれ、2021年も無事に乗り越えられた。

 家族みんなが健康で過ごせたのが一番である。たくさんの周りの人たちに支えてもらった1年だった。

 気が付かないうちに夫が七段に昇段していた。

トラの編みぐるみ ©上田初美

まずは自分が自分に負けないように

 2022年はどんな年になるだろうか。

 一番の願いは、やっぱり家族の健康になる。健康のありがたみは年々重くなってくる。

 あとは女流棋士としての自分についてだが、できれば昨年の自分よりも成長した自分になりたい。女流棋界で20代が多く活躍する中で、どれだけ戦っていけるのかは分からないが、まずは自分が自分に負けないようにしたい。

 来年度からは長女が小学校、次女が幼稚園に入る。

 2人とも少しずつ手が離れてきて、生活が落ち着けば自分の時間も増えるだろう。これを将棋の勉強にあてることができれば、今より少しは上を目指せるはずだ。

 一方で、特に小学校に関しては知らないことだらけで、長女と共に新しい世界を見ることになるだろう。楽しさも、きっと辛さもあると思う。一緒に通った幼稚園を卒園し、小学校は1人で登校する。かけがえのない時間をありがとう。長女にとっていつでも、楽しさが多くあったらと願っている。

 親として、女流棋士として、私は両方を取る道を選んだ。

 これがよかったかは、後になって子どもたちに聞いてみないと分からないけど、自分が選んだ道を、今年も強く、歩んでいきたい。

 明けましておめでとうございます。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 皆様にとって素敵な1年になりますように。

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